3Dアクアテラリウム

立体写真による探訪記と恐竜ジオラマのアクアテラリウムと駄文のブログ

 

歴史街道 宇治探訪記

Edit Category ウォーキング
宇治には過去に一度だけ訪れたことがある。嫁さんとつきあい始めた頃、平等院鳳凰堂を観に行き、その庭園と鳳凰堂を実際に観て、その厳かな雰囲気を堪能している間に数多くの修学旅行の生徒に囲まれ、思わず苦笑してしまったことを良く憶えている。その時には平等院以外は殆ど巡らなかったので、宇治の街の他の場所も散策してみたいと思い、晴天の休日にいつものように嫁さんと出掛けることにした。

平等院鳳凰堂
平等院鳳凰堂

京橋から京阪電車で中書島で京阪宇治線に乗り換え、京阪宇治駅に着いた。駅から暫く歩くと想像以上に多くの観光客が訪れていた。行き交う人の多くは各々にスタンプラリーの用紙を持ってコースを順序良く巡っていたが、宇治川を挟んで準備しておいた簡単な地図だけ持って、思いつくままに歩いてみることにした。

歴史街道 宇治探訪記マップ

宇治map

(交差法)
京阪 宇治駅(交差法)
(平行法)
京阪 宇治駅(平行法)

宇治川東岸の道を川上へと進み、朝霧橋の東詰に宇治神社の鳥居が見えてくる。宇治神社は、応神天皇が崩御後、兄の仁徳天皇に皇位を譲ろうとして宇治川に入水して命を絶った弟の莵道稚郎子(うじのわきいらつこ)の邸宅跡で、「宇治」の名の由来とされる莵道稚郎子の死後にその霊を祭ったのが神社建立の起こりと云われている。宇治川の東岸、京阪宇治駅の北側にあるこんもりとした杜が宇治陵で、莵道稚郎子の墓とされている。

(交差法)
宇治神社①(交差法)
(平行法)
宇治神社①(平行法)

(交差法)
宇治神社②(交差法)
(平行法)
宇治神社②(平行法)

菟道稚郎子が河内の国からこの地へ向かう途中で道に迷った際に1羽のウサギが現れ、振り返りながら菟道稚郎子を正しく道案内して助けたという伝説を「見返り兎」と称して語り継がれ、宇治神社は人生を正しい道へと導く神様として崇められており、この日はウサギの絵をあしらったコップや色鮮やかな風車が大量に飾られていた。

見返り兎
見返り兎

(交差法)
宇治神社③(交差法)
(平行法)
宇治神社③(平行法)

(交差法)
宇治神社④(交差法)
(平行法)
宇治神社④(平行法)

宇治神社のすぐ近くには1994年(平成6年)に平等院とともに世界文化遺産に登録された宇治上神社がある。明治維新までは、宇治神上社は「上社」・「本宮」、宇治神社は「下社」・「若宮」と呼ばれたほか、両方を合わせて「宇治離宮明神」・「八幡社」と呼ばれた。『延喜式神名帳』には「山城国宇治郡 宇治神社二座 鍬靫」とあり、二座はそれぞれ宇治神社・宇治上神社を指す。祭神は応神天皇とその皇子菟道稚郎子及び兄の仁徳天皇とされている。

(交差法)
宇治上神社①(交差法)
(平行法)
宇治上神社①(平行法)

(交差法)
宇治上神社②(交差法)
(平行法)
宇治上神社②(平行法)

(交差法)
宇治上神社③(交差法)
(平行法)
宇治上神社③(平行法)

境内正面の拝殿は鎌倉初頭のもので、寝殿造りの様相を伝える。特に縋破風(すがるはふ)といわれる手法を用いた独特の美しい屋根の美しさは格別である。その美しさから、宇治離宮「宇治院」の建物が下賜されたのではないかとも云われ、切妻造桧皮葺きで、左右にひさしを出し、中央には板唐戸、左右に蔀戸(しとみど)があり、鎌倉時代の寝殿造形式の住宅建築として国宝に指定。

(交差法)
宇治上神社④(交差法)
(平行法)
宇治上神社④(平行法)

(交差法)
宇治上神社⑤(交差法)
(平行法)
宇治上神社⑤(平行法)

(交差法)
宇治上神社⑥(交差法)
(平行法)
宇治上神社⑥(平行法)

本殿は、平安時代後期に建てられた、現存するわが国最古の神社建築で、中を覗けば横一列に並ぶ内殿三社を目にすることができる。内殿はそれぞれ祭神を菟道稚郎子、応神天皇、仁徳天皇とし、三棟の内殿を一列に並べ共通の屋根で覆われた特殊な形式の建物で、左右の社殿にある蟇股(かえるまた)も建築年代の証として重要とされている。

(交差法)
宇治上神社⑦(交差法)
(平行法)
宇治上神社⑦(平行法)

(交差法)
宇治上神社⑧(交差法)
(平行法)
宇治上神社⑧(平行法)

(交差法)
宇治上神社⑨(交差法)
(平行法)
宇治上神社⑨(平行法)

宇治市などによる年輪年代測定調査では、本殿は1060年頃のものとされ、現存最古の神社建築であることが裏付けられ、1052年創建の平等院との深い関連性が指摘されている。境内には御神木としてケヤキの巨木があり、その存在感は威厳を放っている。立てられた看板によれば 幹周:4.8m、樹高27m、樹齢300年とのことだが、本殿と比べれば相当若い樹齢と云える。

(交差法)
源氏物語ミュージアム(交差法)
(平行法)
源氏物語ミュージアム(平行法)

源氏物語絵鑑
源氏物語絵鑑

宇治上神社から暫く歩いた場所に源氏物語ミュージアムがある。宇治は日本の誇る世界最古の長編小説「源氏物語」の最後を飾る宇治十帖の主要な舞台であり、源氏物語ミュージアムは、平成10年11月に開館し「源氏物語」を身近に感じる催し物や宇治十帖に関連した展示品を保有する施設とのこと。入場はしなかったが、今年の5月に誕生した宇治のゆるキャラの『ちはや姫』(後日の確認で判明)が係員に手を引かれながら歩いている姿を発見した。

田んぼアート『ちはや姫』
田んぼアート『ちはや姫』

『ちはや姫』は、宇治の枕詞である“ちはやぶる”から名づけられているとのこと。“ちはやぶる”の言葉の意味は、“勢いのあるさま”とのことで、『ちはや姫』によって宇治市の発展に勢いを付けるという作者の想いが込められているとのこと。宇治市のPRを担う宣伝大使『ちはや姫』を、種類の違う稲で表現した「田んぼアート」も存在している。

(交差法)
宇治橋①(交差法)
(平行法)
宇治橋①(平行法)

(交差法)
宇治橋②(交差法)
(平行法)
宇治橋②(平行法)

源氏物語ミュージアムから宇治橋付近まで歩き、今度は宇治川対岸の道を歩いてみることにした。宇治橋は、646年(大化2年)に初めて架けられたという伝承のある日本最古の橋とされ、東詰の橋寺放生院にある「宇治橋断碑」と刻まれており、断碑の上半分は、奈良時代のものと云われ、江戸時代に境内から掘り出され下部を補ったものである。その断碑には、宇治橋を架けたのは僧道登とあるが、続日本紀は奈良元興寺の僧「道登(どうと)」によって架けられたと記されている。尚、宇治橋の中央部に上流側に突き出た部分は、豊臣秀吉が茶の湯の水を汲ませた場所と伝えられている。

(交差法)
宇治橋③(交差法)
(平行法)
宇治橋③(平行法)

(交差法)
紫式部像(交差法)
(平行法)
紫式部像(平行法)

架橋以来、度重なる洪水で流出したり戦渦に巻き込まれたりしながらも交通の要である宇治橋は幾度となく架替えられてきた、現在の宇治橋は、従来の伝統的な木橋のイメージを残しつつ、様々な土木技術が駆使されて1996年(平成8年)3月に完成したものである。長さは155.4m、幅は25mある。桧造りの高欄は擬宝珠を冠した木製高覧という伝統的な形状を使用し、強度の高い檜を使用してある。橋の西詰には、平安時代の女性作家であり、『源氏物語』の作者と考えられている紫式部の像がある。

紫式部像 土佐光起筆 石山寺蔵(左)と月岡芳年 月百姿 石山月(右)
紫式部 (土佐光起筆 石山寺蔵)    紫式部 ( 月岡芳年 月百姿 石山月)

源氏物語 千年の謎(2011年東宝作品)
源氏物語 千年の謎

紫式部は、高名な漢詩文家である藤原為時の娘として誕生。幼くして母を亡くし、父の影響を受けて育った。結婚三年後に夫が病死し、悲しみを紛らせるために書き始めた物語が『源氏物語』だと云われる。『源氏物語』は評判になり、当時最大の実力者・藤原道長の娘にあたる一条天皇の中宮彰子に女房として仕えることになった。女房とは職場に房(ぼう=個室)を設けられたキャリアウーマンのことで、紫式部は家庭教師のような役割を担ったとのこと。

(交差法)
平等院表参道①(交差法)
(平行法)
平等院表参道①(平行法)

(交差法)
平等院表参道②(交差法)
(平行法)
平等院表参道②(平行法)

紫式部像を過ぎると平等院表参道が見えてきた。室町時代から続く宇治茶の老舗がずらりと並び、お茶の香りと宇治の特産品も充実した歴史ある表参道だけに観光客で賑わいなかなか雰囲気がある。暫く歩くと、今年4月に誕生した宇治の新しいゆるキャラの『チャチャ王国のおうじちゃま』(後日の確認で判明)が係員に手を引かれながらこちらに歩いてくる。
宇治市植物公園 タペストリー立体花壇『チャチャ王国のおうじちゃま』
宇治市植物公園 タペストリー立体花壇『チャチャ王国のおうじちゃま』

日本茶の中で誉れ高い宇治茶のPRを担う宣伝大使『チャチャ王国のおうじちゃま』は、宇治市植物公園のタペストリー作品にも採用されている。前出の『ちはや姫』と共に宇治市のゆるキャラに賭ける意気込みを垣間見ることが出来た。こちらの方はおやじのダジャレっぽいネーミングなのだが、和服の出で立ちの『ちはや姫』より、子供達には馴染み易いかも知れない。

(交差法)
平等院表門(交差法)
(平行法)
平等院表門(平行法)

(交差法)
宇治製茶記念碑(交差法)
(平行法)
宇治製茶記念碑(平行法)

(交差法)
辻利右衛門翁像(交差法)
(平行法)
辻利右衛門翁像(平行法)

参道を進むと平等院表門に到達した。表門近くには久邇宮朝彦親王の筆による巨大な宇治製茶記念碑と辻利右衛門翁像が建てられている。宇治製茶記念碑は、1879年(明治12年)、横浜で開催された全国製茶共連会で、宇治製茶法が特別一等賞を受賞したことを記念したものである。辻利右衛門翁像は、幕末の動乱時期、幕府や武士の茶離れにより、宇治の茶園が荒廃していた時期、私財を投じて茶業の改善を図り、玉露製法を完成させるとともに茶箱(缶櫃)を考案して販路を拡大し、宇治茶を復興させた辻利右衛門の功績を称えて、没後に宇治の人々により建立されたものである。

修理中の平等院鳳凰堂
(交差法)
修理中の平等院鳳凰堂(交差法)
(平行法)
修理中の平等院鳳凰堂(平行法)

さて、いよいよ二十数年ぶりに世界遺産の平等院を拝観しようとして愕然とした。何と鳳凰堂(国宝)を平安時代の色調で復元するべく、2012年(平成24年)9月3日から2014年(平成26年)3月31日まで、退色した柱全体や屋根瓦を赤や黒で仕上げ、屋根の上の鳳凰像(複製)に金箔を施す改修工事を行っており、鳳凰堂は仮設素屋根に覆われて内部の観覧は出来ない状態であるとのこと。仕方なく拝観を諦めることにした。

10円硬貨

平等院鳳凰堂 10円硬貨とジオラマ模型
平等院鳳凰堂 10円硬貨とジオラマ模型
平等院鳳凰堂鳳凰像
平等院鳳凰堂鳳凰像

鳳凰堂は、平安貴族の藤原頼通が極楽浄土を現そうと平安後期の1053年に創建し、日本を代表するシンメトリー(左右対称)建造物として10円硬貨の絵柄でも著名。
※対比写真はジオラマ建築模型ブログ「名城本舗」から引用。

前回の昭和の修理(1950~57年)で瓦はいぶして銀色に、柱は上部だけ赤色に塗られたが、12世紀の最初の修理では柱全体が酸化鉄と黄土を混ぜた赤茶色の丹土で塗られていたことが、近年の調査で判明。鳳凰像には金箔の跡が残っていた。以前、鳳凰堂を観たときは、朽ち果てたような色彩も含め、古来に建立された寺院らしい厳かな雰囲気を強く感じられた印象が強い。

平等院鳳凰堂(左)と耕三寺本堂(右)
平等院鳳凰堂(左)と耕三寺本堂(右)

東照宮陽明門(左)と耕三寺老陽門(右)
東照宮陽明門(左)と耕三寺老陽門(右)

果たして平安時代の色調とは如何なるものなのだろう、と想像した際に真っ先に浮かんだイメージが、私の故郷の広島県尾道市(生口島)に耕三寺と云う寺院があり、境内は日本各地の著名な歴史的建造物を模した堂宇で埋めつくされ、その本堂は平等院鳳凰堂を鮮やかな色彩で模している。陽明門を模した孝養門から「西の日光」と呼ばれるようになり、瀬戸内海の観光地の一つとなった。平成期に入ってからは、建築物の特殊性が評価され、15棟が登録有形文化財として登録されている。私にとって幼い頃に遠足で何度も訪れた馴染み深い場所である。

平等院鳳凰堂(左)と平等院テンプル(右)
平等院鳳凰堂(左)と平等院テンプル(右)

平等院鳳凰堂(左)と平等院テンプル(右)②

又、ハワイ オアフ島・カネオヘには平等院テンプルと云う鳳凰堂を模した建築物がある。布教活動を行う寺院とは異なり、建物内の壁には建立に賛同した諸宗派のシンボルマークが飾られており、仏教や教派神道の宗派の紋のほか、キリスト教の十字架も掲げられている。平等院テンプルは、ハワイの住民や日本からの観光客によって、しばしば結婚式場として使われ、映画『パール・ハーバー』(2001年作品)では宇治の平等院に見立てて撮影も行われた。いずれも平安時代の鳳凰堂の色調を想像する上では興味深い建造物である。

(交差法)
宇治川舟茶席(交差法)
(平行法)
宇治川舟茶席(平行法)

宇治川の中洲である「中の島」には二つの川洲があり、下流側が橘島、上流側が塔の島と称する。塔の島には、現存する日本最大の最古の石塔と云われる高さ15mの十三重石塔がある。鎌倉時代に奈良西大寺の高僧の叡尊によって、宇治川での殺生の罪を戒める供養塔として建立された。1756年(宝暦6年)の大洪水による流失以降、約150年間、川中に埋没していたが、1907年(明治40年)からの再興工事で、川床に埋もれた巨石の所在確認より発掘工事が行われ、現在の姿が再現された。

宇治川の鵜飼
宇治川の鵜飼

宇治川では、平安時代には既に鵜飼が行われていたと云われ、藤原道綱母(ふじわらのみちつなのはは)が残した「蜻蛉日記」では、川幅一杯に数え切れぬほどの鵜舟が出て、かがり火を焚き、夜通し鮎を捕りつづけている様子が書き留められている。前出の日本最大の十三重石塔を建立された後は魚霊を供養し、宇治橋の再興を行った。その後、平安貴族の衰微とともに、宇治川の鵜飼も衰退していった。現在の鵜飼は、大正15年に再興し、宇治川花火大会と共に宇治の夏の風物詩となっている。

(交差法)
観流橋(交差法)
(平行法)
観流橋(平行法)

(交差法)
朝霧橋(交差法)
(平行法)
朝霧橋(平行法)

橘島から朝霧橋を経由して、再び宇治川の東側対岸に渡った。そこから宇治橋右岸を川沿いに宇治神社の鳥居前を通り過ぎ、宇治川水力発電所の放水路を越えたところに興聖寺の石造りの表門が見えてくる。この表門から山門まで続く約200mの参道の脇を流れる谷川のせせらぎが琴の音に似ていることから琴坂と呼ばれ、両側が岩壁となった直線的な参道を通り過ぎると、竜宮造りの山門(楼門)、続いて薬医門をくぐると石組みの庭園へ続く。

(交差法)
興聖寺表門(交差法)
(平行法)
興聖寺表門(平行法)

(交差法)
興聖寺琴坂と楼門(交差法)
(平行法)
興聖寺琴坂と楼門(平行法)

(交差法)
興聖寺楼門①(交差法)
(平行法)
興聖寺楼門①(平行法)

(交差法)
興聖寺楼門②(交差法)
(平行法)
興聖寺楼門②(平行法)

興聖寺は仏徳山と号する曹洞宗のお寺で道元禅師を開祖としている。1236年に伏見深草に建てられたが途中で廃絶し、1649年、当時の淀城主、永井尚政によって、宇治七名園の一つの朝日茶園であった現在の場所に再興された。本堂は伏見城の遺構と伝えられ、その奥に建つ天竺堂には、宇治十帖古跡の「手習の杜」に祭られていた「手習観音」が安置されている。

(交差法)
興聖寺薬医門①(交差法)
(平行法)
興聖寺薬医門①(平行法)

(交差法)
興聖寺薬医門②(交差法)
(平行法)
興聖寺薬医門②(平行法)

(交差法)
興聖寺本堂(交差法)
(平行法)
興聖寺本堂(平行法)

観光客の多い平等院や宇治神社、宇治上神社などからは少し離れている故、訪れる人は決して多くないが、全体が整然としていて、曹洞宗に相応しい静けさと美しさをもったお寺として、カメラ好きな人が多く訪れるとのこと。実際に観光客で賑わう寺院とは一線を画した雰囲気が漂い、自然にシャッターを押す回数が増えてしまう風景である。帰路の下りの琴坂は上りの景色とは違った趣きがある。

(交差法)
興聖寺秋葉大権現(交差法)
(平行法)
興聖寺秋葉大権現(平行法)

(交差法)
興聖寺鐘楼(交差法)
(平行法)
興聖寺鐘楼(平行法)

(交差法)
興聖寺庭園①(交差法)
(平行法)
興聖寺庭園①(平行法)

(交差法)
興聖寺庭園②(交差法)
(平行法)
興聖寺庭園②(平行法)

(交差法)
興聖寺琴坂(交差法)
(平行法)
興聖寺琴坂(平行法)

宇治川東岸の道を川上に向かって進むと、朝霧橋の手前に宇治十帖モニュメントが建っている。浮舟(右側の女性)は薫に連れられて宇治に移るが、匂宮(左側の男性)は浮舟を追って宇治を訪れる。モニュメントは二人が小舟で橘の小島へ渡った場面をモチーフにしている。平安貴族にとって、都にも近く山紫水明の宇治川に育まれ、風光明媚な別業として舟遊びや紅葉狩りなどを楽しむ地であり、魂の安らぐ宗教的な地でもあった。この時代の宇治を舞台にした源氏物語宇治十帖は「橋」を巡る文学とも云われ、昔も今も宇治川に掛かる橋は“宇治の象徴”と云うべき風景である。

(交差法)
源氏物語「宇治十帖」モニュメント(交差法)
(平行法)
源氏物語「宇治十帖」モニュメント(平行法)

(交差法)
宇治川②(交差法)
(平行法)
宇治川②(平行法)

(交差法)
宇治川①(交差法)
(平行法)
宇治川①(平行法)

陽が傾きはじめ、宇治川沿いの道を宇治橋付近まで戻った。橋の東詰には、狂言の「通圓」という演目のモデルとなった通圓茶屋(宇治本店)がある。足利義政・豊臣秀吉・徳川家康を始め諸大名も、この茶屋でお茶を召し上がって行かれたことが記録に残っており、小説「宮本武蔵」に登場することでも有名なこの店で、三菜茶そば880円(山菜・錦糸玉子・のり入り)を食べた。二昼夜の時間をかけ低温倉庫で熟成し、冷風により乾燥した無農薬有機栽培抹茶を練りこみ、そば粉は国産の「石臼挽き」とのこと。結構歩き疲れたこともあり、美味しくいただけた。

(交差法)
通圓 宇治本店(交差法)
(平行法)
通圓 宇治本店(平行法)

鳳凰堂を拝観できなかったことは残念ではあるが、宇治の探訪は、想像以上に興味深いものになった。寧ろ平等院をゆっくり拝観していたら、今回その魅力の虜になった興聖寺を訪れるに至らなかったかも知れない。華やかな観光地とは違い、日本古来の歴史が随所に残された神秘性も漂う故、歴史を紐解く度に訪れたくなる場所になるのであろう。大阪からも比較的近い距離に位置しており、今度は2014年(平成26年)3月31日以降、平安時代の色調で復元された鳳凰堂を観に是非とも訪れたい。
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Comments
 
凄い
素敵すぎて、ゆっくり観光するには何日も掛かりそう♪
いつも素敵な旅が出来て羨ましいわ(* ̄。 ̄*)ウットリ
 
 
こんにちは♪

宇治は何度か行っています。
特に桜の季節が好きです。
小学校の遠足で見た平等院は鮮明な朱色でしたが、
今はくすんだ感じがします。
 
Re: タイトルなし 
みゆきんさん、毎度です。

嬉しいコメント深謝です。

宇治は魅力的で素敵場所ですが、
いつも嫁さんと一緒ということが
何より落ち着けます。

って惚気け過ぎですかねぇ・・・。
 
Re: タイトルなし 
きっちゃん♪さん、置手紙ではいつもお世話になってます。

宇治の街は魅惑的で、他の街にはない神秘を感じました。

桜や紅葉が更に似合うことが想像できます。

宇治川の比較的激しい水流の音が、脳裏に残る場所でもあり、

この風景を重んじる地元の想いが伝わってくる街ですよね。

 
ブログ拝見しました 
ブログ拝見しました

この頃奥さまとの旅行デート多いですね~
うらやましいです

私は寒いので冬季引き篭もり状態です・・・

それにしてもミニチュアの画像ってステキですね(2Dでもすばらしい♪)。
 
Re: ブログ拝見しました 
kim uraさん、毎度です。

いろんなことがあって、休日の日に気分転換
することを意識するようになり、なるべく
出掛けることを心掛けるようにしております。

出掛ける度にいろんな発見があって楽しいの
ですが、最近、記事がダラダラと長くなって
しまい、ブログ更新に労力が掛かり、悪循環
に陥ってます。

欲張り過ぎて、写真が多すぎるのでしょうね
おそらく・・・・・。
 
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おおっ!! 
初めまして。本文と関係ないので申し訳ないですが、
10円玉のドアップ写真、とても綺麗に撮れてますね。

マクロ撮影が好きなので凄いなと思いました。v-10
 
Re: おおっ!! 
はるさ~ん、コメントありがとうございます。

誠に恐縮なのですが、10円硬貨の拡大写真は、
実はWEBで検索して比較のために拝借した
モノなのです。

写真はもっぱら3Dカメラに頼ってますので
”マクロ撮影”は極めて苦手で乏しいブログ
なのかも知れません。

随分、昔の記事なのですが、こうして焦点を
当てて訪問下さったこと、何より感激してます。

期待に沿えない返信になりましたが、懲りずに
時々遊びに来て戴ければ幸甚です。
 


 
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広島県出身、東京⇔大阪間の転勤を繰り返し、現在大阪在住。広島カープ・球場模型・艦船模型が好きなオッサンだが、アクアテラリウムの名人に出会ってから魅力にはまった。以前から興味のあった3Dカメラを購入し、立体的に(あくまで私的に)アクアテラリウムへのチャレンジを記録に残していくのであった。


 
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