3Dアクアテラリウム

立体写真による探訪記と恐竜ジオラマのアクアテラリウムと駄文のブログ

 

野球の本

Edit Category 野球
昨今のパソコンの浸透の影響により、メールなどの便利な機能と引き換えに日常業務においても文字を書く機会が少なくなってきた。更には、老眼の進行による活字離れとなれば、事態は深刻なのかも知れない。このブログを始めた理由の一つとして、文章を書くことを習慣化することにより、“国語力”を維持したい想いも多分に含まれている。そうなれば、どんなジャンルでも良いのでたまには本を購入し、活字を追う機会も作らねば、という想いになり、会社からの帰宅途中に思い出したようにフッと本屋さんに寄ってみることにした。

まずは、当然のようにハードカバーのコーナーから見ていくのだが、なかなか興味をそそられる本が見当たらないと、いつもの事ながらあっさりと雑誌のコーナーに移動して、いつものように野球の本を物色してしまっていた。そういえば今シーズンのメジャーリーグのガイドブックを購入していなかったので、取り敢えず購入しておこうと手にしたとき、驚くべき数冊かの本が、視界に飛び込んできた。それらの本は、我が広島東洋カープに関する本だったのである。

【るるぶ広島カープ】
るるぶ広島カープ

まず最初に視界に飛び込んできた本のタイトルは、『るるぶ広島カープ』(JTBのムック)。本の内容を見ると、5周年を迎えるマツダスタジアムを完全ガイドやカープの名選手の思い出や名シーンや、期待の新人、注目選手についても紹介。試合後にお勧めのグルメ店、ファンが盛り上がれるお店、カープOBのお店などグルメ情報やキャンプ地、東京でのビジター観戦ガイドなど、"るるぶ"ならではの切り口でガイドする広島カープ応援号なのだそうだ。"るるぶ"自体、過去の旅行のときにも愛用しており見慣れていたので、とにかく反射的に迷わず手にした。

【カープルール】
カープルール

二冊目の本は、『カープルール』(鯉党制作委員会)。カープファンなら誰でも知っているネタやコアなファンしか知らないマニアックなネタ、さらにはディープなファンも知らないネタまで、広島カープファンにはたまらない「あるある」ネタが満載の一冊。平和記念公園のためなら西日もいとわない。応援前にはとりあえずカープうどん…など、本物のカープファンなら知っておきたい50のルールが記載されている。

【広島東洋カープ ドラフト1位のその後】
広島東洋カープ ドラフト1位のその後

三冊目の本は、『広島東洋カープ ドラフト1位のその後』(別冊宝島編集部)。地元・広島のファンの熱い思いを背負って、ドラフト1位で入団した選手たちは入団後どうなったのか。裏切り移籍の真相、“炎のストッパー"の短い人生、輸入代理店経営者への転身など、広島東洋カープの80年代以降のドラフト1位の「活躍→その後」を完全追跡し、前田健太、佐々岡真司のインタビューも収録された一冊である。
東京でも大阪でも、書店にてこれほどまで一度に広島東洋カープに関する本に出くわしたことが無く、それほど規模の大きい書店で無いにも拘らず、これは何か縁起の良い前触れに違いないと思って、結局、メジャーリーグのガイドブックと併せてカープの本、三冊も同時に購入したのである。レジでは取り敢えず堂々とした態度を意識して精算した。家に着くや否や、鞄から本を取り出すと、嫁さんから「何よ、カープの本の大人買い?」と云われ、この場合も“大人買い”に相当するのだろうか、とあらためて驚いてしまった。

【Major LEAGUE 2013年度版 30球団 選手名鑑+球場ガイド】
Major LEAGUE 2013年度版 30球団 選手名鑑+球場ガイド

夕食後、いつものようにテレビやパソコンの前に座らず、自分の部屋に閉じこもり、早速、一冊ごとに読み始めることにした。さすがに『るるぶ広島カープ』は雑誌なので、写真記事が多く、“活字を追う”と読み方にはならない。興味あるページや写真をサラッと見通すに留めた。二冊目に選んだ『カープルール』は、見開き1ページごとに一つのルール内容が記載されており、どこで中止しても次から読みやすい設定になっている。誠に残念なことに、幼少の頃から長い年月、カープファンでいたので、50のルールの中で、“へぇ~っ”と唸るような内容は皆無に近かった。どちらかと言うとカープファンビギナー用の内容になっている。最後に選んだのは、『広島東洋カープ ドラフト1位のその後』だったが、これも内容は殆ど熟知できているだろうと高を括っていたが、以外にも覚えていないことや裏事情等が満載の内容で、読み始める前の想像を凌ぐ、興味深い内容であった。各々の内容にもドラマはあるのだが、期待されてプロ入りし、最低10年間一軍で現役を続けることが、如何に難しく、確率の低い稀なことだということをあらためて思い知ることになった。

【野村ノート 野村克也】(左)/【采配 落合博満】(右)
野村ノート 野村克也  采配 落合博満


三冊目を読み終えたのが、午前零時を超えていた。相変わらず、一気に読む癖は顕著だが、あらためて、野球の本が多くなっていることを痛感している。昔から野球が好きなので、その傾向が強いのは已むを得ないが、ここ数年は、以前はあまり興味を示さなかった野球人が書いたハードカバーの本を買うようにもなった。『野村ノート』(野村克也 著)や『采配』(落合博満 著)などは、各々、野球の達人と云われる両名の視点や理論や心理など、一見、強烈な個性を感じるが、突き詰めれば基本に忠実であることの重要性が書かれており、常に頭を使うべきと説く野村克也と常に練習で鍛えて準備を怠るなと説く落合博満の各々持論の対比も興味深く読めた。無論、素人には深い面までは判りようもないのだが、多少のエッセンスが加わった状態になれば、野球中継や野球観戦も一味違った楽しみ方ができるのかも知れない。

(交差法)
マツダスタジアム模型(交差法)
(平行法)
マツダスタジアム模型(平行法)

近年、野球の本の中で突出して面白く読めたのが、『野村克也解体新書 ノムさんは本当にスゴイのか?』(江本孟紀 著)であった。辛口で大胆な発言が多い江本孟紀の印象なのだが、実は、2009年に、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島に巨人戦を観に行った際、宿泊先の広島のホテルのロビーで偶然居合わせたことがあり、“アッ、江本孟紀だ!”と反射的に会釈をすると笑顔で会釈を返すなど、実に気さくな印象だったことを思い出す。私は緊張して何も喋りかけれなかったが、嫁さんは逆に度胸が据わっていて、「今日は解説のお仕事ですか?」と尋ねても丁寧に受け答えしてくれたのである。最初は、外国人と思い込むほど身体の大きな人物だったので、なかなか江本孟紀とは気付かなかった。しかし、今年のWBCの解説でその江本孟紀が清原和博と並んで映った際、あまり大きく見えなかったので、あらためて清原ってどんだけ大きいのだろうと想像を掻き立てられた。

【野村克也解体新書 ノムさんは本当にスゴイのか? 江本孟紀】
野村解体新書 江本孟紀

さて肝心の『野村克也解体新書 ノムさんは本当にスゴイのか?』は、著者の江本孟紀が、世間で野村克也を“知将”とか“名監督”などと呼ばれることに関して冷静に分析し、次々に否定していく内容で、更には野村克也の性格的欠陥にまで分析が至り、その性格が形成される根源には、野村克也の生まれ育った地域特性や貧困な少年時代に起因し、ひねくれていったことにまで及んでいる。私は、野村克也が阪神監督のとき、シーズンオフに実際に講演会に行ったことがある。野村克也は最下位だったシーズンを振り返り、自軍選手への愚痴が止まらなくなり、熱狂的な阪神ファンが激怒して会場を出て行ったハプニングに遭遇している。この本の後半には、江夏豊と共に野村克也に関する痛快な“悪童対談”も挿入される。とにかく野村克也本人にとっては、“余計なお世話”的な内容なのだが、江本孟紀の文章が秀逸でキレもあり、終始、面白く読むことが出来る。更には、全体的に悪口のオンパレードで褒める箇所は極めて乏しいのに、何故か、野村克也に対する著者の愛情を確実に感じられる内容になっている。野村克也と江本孟紀、更には、この本の後半で野村克也について江本孟紀と対談した江夏豊を含めた各々の人物の繋がりや因縁をあらためて整理してみることにした。

南海ホークス時代の野村克也と江本孟紀のバッテリー
野村克也江本孟紀2


江本孟紀は、法政大学中退後、社会人野球熊谷組へ進み、1970年のドラフト外で東映フライヤーズに入団。初年度の1971年は中継ぎしか出番がなかったが、同年オフに南海ホークス監督の野村克也が江本の才能を見抜き、トレードで南海に移籍し、期待の証として背番号16を与えられ、移籍初年度の1972年に背番号と同じ16勝を記録する。先発・中継ぎを無難にこなし、1973年には前期最高勝率及びプレーオフ進出に貢献、プレーオフ第5戦9回2死に一打同点の場面で救援し、見事空振り三振にとって胴上げ投手となった。1974年にはオールスターゲームへの出場を果たして第2戦に先発。阪神タイガースの江夏豊と投げ合い、翌1975年オフに両投手はトレードされたが、南海で血行障害が見つかり長いイニングの投球が困難となった江夏に対して、野村克也はリリーフ投手への転向を勧め、その後の江夏のリリーフエースとしての伝説に繋がっていく。

江本孟紀 現役最終登板試合
江本孟紀 現役最終登板試合

一方、阪神に移籍した江本は、1981年の対ヤクルトスワローズ戦で、「ベンチがアホやから野球がでけへん」と当時の阪神監督の中西太を批判したことで、同年限りで現役を引退した。トレードの際には、江本と江夏との間でマスコミを通じた激しい舌戦を交わしているが、後に和解し、1993年に江夏が覚せい剤取締法違反で逮捕された際には、江本も法廷で情状陳述を行い、服役中も度々刑務所に面会に訪れて江夏をサポートするという間柄になった。

野村克也と江本孟紀 近影
野村克也江本孟紀

因みに野村克也は、江本、江夏に門田博光を加えた三人を指し、個性が強く自己中心的で我侭で取扱いの難しさに対して、親しみを込めて「南海の三悪人」と呼んでいる。以前、NHKの『ザ☆スター』という番組で、野村克也がメインゲストのときの放映で、この「南海の三悪人」が集まり、野村克也に関して対談するコーナーがあったが、気持ちのいいぐらい悪口の言いたい放題だったのが、相当面白かった。印象的だったのは、江本、江夏は、投手故に“バッテリー”という関係上、多少の愛情はあるのだが、門田に関しては、同じ打者という関係上、ライバル意識からか愛情の欠片もなかった、とのくだりである。多少誇張しているとは云え、VTRを見せられた野村克也が苦い表情をしていたことで、結構、核心をついた会話だな、と感じた。この『野村克也解体新書~ノムさんは本当にスゴイのか?~』を読んだ後にこの番組を観ただけに余計に面白く感じられた。何れにせよ、江本孟紀は辛口故の“笑いのツボ”も心得ており、文章にしろトークにしろ、他のプロ野球OBにない才能を感じている。残念ながら、野球理論に関しては、あまり印象はないのだが…….。


南海の三悪人
南海の三悪人

このように、私は昔から雑誌からハードカバーに至るまで野球に関する本をたくさん購入しており、何れも出来る限り大切に保管しているが、その中でも大変印象深い本を紹介してみる。

【球場物語】(左)/【球場物語2】(右)
球場物語 球場物語2

『球場物語』、『球場物語2』は、比較的、最近に発刊されたベースボールマガジン社の特集号だが、野球選手や印象的な試合に関する本は数多くあれど、意外に野球場に関する本は少ない。その中でこの二冊は、新しく広島に新球場を建設する計画段階の特集記事を掲載した『球場物語』と、その新球場の概要が確定し、ミニチュア模型と共にメジャーリーグ仕様を意識した新球場の特性と期待に関する特集記事を掲載した『球場物語2』の二冊は、その当時ならではの内容である故、大変、貴重な資料と捉えている。『球場物語』はメジャーリーグの球場の特集もあり、『球場物語2』は、自然芝球場の特集があるなど、野球場マニアの私のツボを確実に押えた本なのである。

【Forever広島市民球場】(左)/【ありがとう!栄光の広島市民球場】(中)/【さよなら ぼくらの 広島市民球場】(右)
Forever 広島市民球場 ありがとう!栄光の広島市民球場 さよなら ぼくらの 広島市民球場

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島が完成する前後(2009年4月1日開場)では、旧広島市民球場を偲ぶ特集号的な本も数多く発刊され、その中から何冊か購入している。何度も観戦に訪れた球場だけに感慨もあるが、新球場完成に向けたワクワク感もあった。実際に中国新聞の『夢球場 アイデア募集』に自身の新球場案を応募し、佳作入選しただけに尚更である。

【建築技術 2009年6月号】
建築技術 2009年6月号

なかでも『建築技術』は建築専門雑誌故に内容は極めて専門的で判り難いが、当時の様々な建築技術の駆使により、極めて短い期間での建設工事の遂行の仕組みが解説されており、書店を数件巡っても見つからなかったので通販で購入した一冊である。


1977年ワールドシリーズのレジー・ジャクソン
1977 World Series

メジャーリーグへの興味は、私が中学一年生だったときに、1977年のワールドシリーズ ヤンキースVSドジャースの中継を観て以来、前年に新装オープンされたヤンキースタジアムや両チームのユニフォーム、個々の選手の個性やプレースタイルなど、魅力満載の中継画像に釘付けになってしまったことから始まる。特にこのシリーズは、ヤンキースのレジー・ジャクソン(Reginald Martinez Jackson)が第6戦で三打席連続本塁打を放つなど、ミスターオクトーバーの真骨頂を発揮した強烈な印象が残った。

レジー・ジャクソン 三打席連続本塁打
Reggie Jackson

この放送が好評だったのか、翌年からNHKとフジテレビは積極的にメジャーリーグ中継を放映するようになり、その放送を見込んで、『大リーグ 26球団 総ガイド 』(ベースボールマガジン社)が、1978年に発行された。当時、メジャーリーグはまだ“大リーグ”と呼称されていた頃で、この『大リーグ 26球団 総ガイド 』こそが、メジャーリーグへの扉となった私のバイブルでもある。

【米大リーク 26球団 総ガイド】
米大リーク 26球団 総ガイド

表紙には、当時のスター選手である、レジー・ジャクソン(Reginald Martinez Jackson / New York Yankees)ロッド・カルー(Rodney Cline Carew / Minnesota Twins)、スティーブ・ガービー(Steven Patrick Garvey / Los Angeles Dodgers)、ノーラン・ライアン(Lynn Nolan Ryan / California Angels)、ピート・ローズ(Peter Edward "Pete" Rose Sr. / Cincinnati Reds)らの写真が懐かしいが、これらのスター選手のすべてが、その後に他球団に移籍していることが、如何にもメジャーリーグらしい。その他には、各球団の歴史、ホームタウン、ユニフォーム、スタジアムなどの解説もあり、現在のガイドブックのベースになっており、それ以降、来日する助っ人外人選手をチェックする上で重宝したことも現在のガイドブックと同様である。スポーツジャーナリストの福島良一氏が、当時メジャーリーグに憧れる大学生として、アメリカ各地で野球観戦したときのエピソードやお宝を紹介する特集記事などもあり、読み物としても興味深いものが多い。さすがに多少傷んではいるが、今でも大切に保管し、時々読み返すこともある一冊なのである。

(交差法)
ヤンキースタジアム模型(交差法)
(平行法)
ヤンキースタジアム模型(平行法)

会社からの帰宅途中にフッと立ち寄り、野球の本を購入したことから、ブログ記事ネタに展開する過程で、各々の本の表紙写真を検索しているうちに『YAKYUJO.com』と云う大変興味深いWEBサイトに出くわした。このサイトの管理人は、プロのグラフィックデザイナーで、古今東西の野球場の平面図を専門にアップしており、球場のみならず、芝の生え方や土の状態まで、精細に描き分けている。球場ごとのデータに基づき、球場のグランドの広さの比較をグラフィックに表してくれるのである。本と同様に、野球場に関するWEBサイトが少ない中で、『球場物語』、『球場物語2』同様、私のツボを確実に押えており、ツイッターを通じて、早速、管理人にリンクの申入れをしたところ、“はい!よろこんで!”と快諾を得ることができた。

その他、今まで購入した数々の野球の本
野球の本

ときには野球ばかりでなく、軍記ものやビジネス本を読むこともあるのだが、野球に関する本は、必ずしも広島東洋カープに限定されておらず、歴史や球場のみならず、ユニフォーム、トレード、背番号、などの特集号もあり、多岐に亘っている。我が広島東洋カープは久しく優勝できていないが、万一、悲願の栄冠に輝くことでもあれば、おそらく間違いなく、新しく本棚を購入しなければならないであろう。しかし……その日は、果たして来るのだろうか?

広島東洋カープの永久欠番 山本浩二と衣笠祥雄
山本浩二衣笠祥雄

【追記】
少年時代に生まれて初めて購入した野球の本、『ぼくらの入門百科 野球に強くなる』(昭和40年 秋田書店発刊)をヤフオクの頁で発見。数十年ぶりに表紙デザインと再会した。長嶋茂雄の写真とタイトルロゴがノスタルジックだが、内容は結構専門的で難易度も高い。当時の阪神監督だった藤本定義氏の監修の本だけに表紙を開くと、当時、全盛期の江夏豊投手(江夏は藤本監督のお気に入りだったと云われている)の写真が掲載されている。藤本定義が選ぶ強打者”9人のサムライ”では、まだまだ全国区でなかった背番号28時代の衣笠祥雄が選ばれていることが、とても嬉しかった記憶が蘇る。

【ぼくらの入門百科 野球に強くなる 藤本定義監修】
野球に強くなる
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神戸を眺めるロープウェイ

Edit Category ウォーキング
週末の土曜日は終日雨天の為、どこにも出掛けることが出来なかったが、翌日は少し陽射しが強い位の晴天である。家の中に居るのは勿体無いので、何処かへ出掛けようということになった。しかし京都や奈良も直近で出掛けたし、人の多い場所は避けたいし、出来ればウォーキングできる場所ということで、久しぶりに神戸に行ってみようということになった。神戸は、比較的今まで中心街から海沿いを歩く機会が多かったので、今回は坂を上った場所を選ぶことにし、神戸布引ハーブ園を訪れることにした。

神戸布引ハーブ園/ロープウェイ
神戸布引ハーブ園/ロープウェイ

JR三宮駅北側から、坂の道路を上っていき、以前、嫁さんと泊まったことのあるANAクラウンプラザホテル神戸(※当時は新神戸オリエンタルホテル 1997年当ホテルのティーラウンジで五代目山口組若頭の宅見組長が射殺されたことも記憶に新しい)に辿り着き、ここから布引ロープウェイへの連絡通路を通ってハーブ園 山麓駅に出た。乗車料金は、ハーブ園入場料込みの往復で1400円/一人(STACIA優待特典で更に20%割引)。果たして高いのか安いのか見当がつかないが、山頂からの眺望は絶景であることを信じて疑わず、躊躇なくチケットを購入した。

(交差法)
ANAクラウンプラザ神戸(交差法)
(平行法)
ANAクラウンプラザ神戸(平行法)

さて今回の布引ロープウェイは、世継山(ヨツギヤマ 標高417m)の傾斜長1471mの道程を次々と小型のゴンドラが全部で69台が次々に発進するタイプで、2011年4月にリニューアルされた。何名かで合席同乗しなくて良いところが、今まで経験したロープウェイと大きく異なる点である。我が故郷の尾道にも千光寺山ロープウェイがあるが、二台のゴンドラが上りと下りを往復するタイプ故に相当数の客が同乗し、ガイド付で景色案内していくのだが、立ちっ放し状態なのである。過去には、箱根ロープウェイにも乗ったが、これも数名かで合席同乗していくタイプであり、強風の為、前のゴンドラの揺れ具合を見て相当な恐怖を感じながらも、他の同乗者の手前、怖くても表情を変えないようにじっと耐えてていた記憶が不意に蘇った。


神戸布引ハーブ園/ロープウェイ 案内図
神戸布引ハーブ園/ロープウェイ 案内図

いよいよロープウェイに乗るのだが、ゴンドラ内はプライベート空間故に嘗てないリラックスは出来るだろうが、見ていると結構なスピードで発進するので、雰囲気は実際に乗ってみなければ判らない。未だに飛行機に乗っている間中、ドキドキするほどの高所恐怖症なのだが、過去には、ヘリコプター東京クルージングの経験もあるので、大したことはないだろう、でも少し怖いかなぁ、といろいろ思いを巡らせる私の表情を見透かした嫁さんは、「結構、怖いんとちゃう?」とニヤニヤしている。最もナーバスな瞬間に最も嫌なこと云われ、「やかましいわ!」以外に気の効いた言葉が出てこなかった。

(交差法)
神戸市街①(交差法)
(平行法)
神戸市街①(平行法)

(交差法)
神戸市街②(交差法)
(平行法)
神戸市街②(平行法)

順番が来てゴンドラに嫁さんと乗った際、係員より、「気をつけて行ってらっしゃいませ。」と言われるや否や、“何を気を付けろと言うのだ”と感じてしまい、自身でも意識過剰であることを痛感してしまった。

(交差法)
布引ロープウェイ①(交差法)
(平行法)
布引ロープウェイ①(平行法)

(交差法)
布引の滝(交差法)
(平行法)
布引の滝(平行法)

ドアが閉まり暫くしてゴンドラは勢いよく発進し、後ろ向きに進みながら目の前の景色が次第に小さくなっていく。市街地を通り越して港やその先のポートアイランドも見えてきた。嫁さんから「あれが布引の滝よ。」と云われ、振り返り左下方側を覗けば、近景であるために余計に高所を意識してしまう。しかし見晴らしは実に素晴しい。神戸の街が小さくなるに従い、港町として全容を見渡し、その美しさ思わず唸ってしまうのであった。

(交差法)
布引ロープウェイ②(交差法)
(平行法)
布引ロープウェイ②(平行法)

(交差法)
風の丘芝生公園(交差法)
(平行法)
風の丘芝生公園(平行法)

(交差法)
布引ロープウェイ③(交差法)
(平行法)
布引ロープウェイ③(平行法)

(交差法)
グラスハウス①(交差法)
(平行法)
グラスハウス①(平行法)

(交差法)
布引ロープウェイ④(交差法)
(平行法)
布引ロープウェイ④(平行法)

風の丘 中間駅に着いた際に一度ゴンドラのドアが開き、係員より、帰りのルートはハーブ園 山頂駅か当駅の何れかからしか乗れない旨の説明を受け、再びドアが閉められ、山頂駅に向けて発進し、ゴンドラは約4分程でハーブ園 山頂駅に到達した。絶景であることは、意識の中には感じていたが、ゴンドラのドアが開き、足を降ろした瞬間に初めて安堵すると同時に来て良かったこと感じた。

(交差法)
神戸市街③(交差法)
(平行法)
神戸市街③(平行法)

(交差法)
神戸市街④(交差法)
(平行法)
神戸市街④(平行法)

(交差法)
神戸市街⑤(交差法)
(平行法)
神戸市街⑤(平行法)

山頂では、神戸市を眼下に見渡せる展望台がある。館内の建造物は、“ハーブ香る古城のまち”というテーマで、ドイツのヴァルトブルグ城(Wartburg)をモチーフにしており、ヨーロッパの雰囲気を醸し出し、その奥には、その雰囲気を一層盛り上げるべく、ビールやワインなどが楽しめるよう、テーブルと椅子が置かれていた。取り敢えずは到着したばかりなので、散策を満喫した後の楽しみとして、まずは、館内及びその周辺を見て廻ることにした。

(交差法)
ハーブ園展望レストハウス①(交差法)
(平行法)
ハーブ園展望レストハウス①(平行法)

(交差法)
ハーブ園展望プラザ①(交差法)
(平行法)
ハーブ園展望プラザ①(平行法)

(交差法)
ハーブ園展望プラザ②(交差法)
(平行法)
ハーブ園展望プラザ②(平行法)

館内の展示物件数は比較的少なく、混み合うこともない。御土産販売所も落ち着いた雰囲気で、各所に置かれたベンチに腰掛け、思いのままにゆったりとした時間を過ごせるように工夫されている。布引ハーブ園の全容をジオラマ模型にした展示物は、この公園の広さと各々の建物の位置関係を確認でき、どうやら通常の通路とは別に、ハイキングコースがあることもこのジオラマ模型で判った。

(交差法)
ハーブ園ジオラマ模型①(交差法)
(平行法)
ハーブ園ジオラマ模型①(平行法)

(交差法)
ハーブ園ジオラマ模型②(交差法)
(平行法)
ハーブ園ジオラマ模型②(平行法)

(交差法)
ハーブ園ジオラマ模型③(交差法)
(平行法)
ハーブ園ジオラマ模型③(平行法)

(交差法)
ハーブ園ジオラマ模型④(交差法)
(平行法)
ハーブ園ジオラマ模型④(平行法)

森のホールの脇には、ハイキングコースに繋がる道があったので、少しだけ進んでみると、どうやら、風の丘 中間駅と繋がるハイキングコースのようだ。ゴールデンウイークの甲山ハイキングを想い出し、いつかコースも堪能したいとそのときは思っていた。その直後に喉を潤すために、私はビール、嫁さんはアップルジュース、おつまみとしてハーブ入りソーセージセットを楽しみながら暫しの間、休憩することにした。

(交差法)
ハーブ園展望プラザ ハイキングコース(交差法)
(平行法)
ハーブ園展望プラザ ハイキングコース(平行法)

(交差法)
ハーブ園展望プラザ③(交差法)
(平行法)
ハーブ園展望プラザ③(平行法)

(交差法)
ハーブ園展望プラザ④(交差法)
(平行法)
ハーブ園展望プラザ④(平行法)

(交差法)
ハーブ園展望レストハウス②(交差法)
(平行法)
ハーブ園展望レストハウス②(平行法)

暫くしてグラスハウスへの入場時間が17:00までであることと、風の丘 中間駅の最終発が17:15である旨のアナウンス放送があり、この時点で滞在時間を明確に決めていなかったことも併せて、風の丘 中間駅まで、主園路を歩いて下ってみることにした。

(交差法)
神戸市街⑥(交差法)
(平行法)
神戸市街⑥(平行法)

(交差法)
ハーブ園路(交差法)
(平行法)
ハーブ園路(平行法)

下りの主園路では、比較的緩やかながらも大きく廻りながら、花や植物を堪能しながら歩けるようになっており、風の丘 中間駅までの距離をあまり感じさせないよう工夫されている。主園路からの眺めもなかなか趣きがあり、既にグラスハウスの閉館時刻が直前に迫っていたので、入館を諦め、暫く周囲の景色を楽しむことにした。しかし、このままのんびり過ごしていては、ここからのロープウェイの最終便の時間も迫ってくる。一方で、折角ここまで来たので、日が暮れていく神戸の街を見届けたい気持ちもある。

(交差法)
グラスハウス②(交差法)
(平行法)
グラスハウス②(平行法)

(交差法)
四季の庭①(交差法)
(平行法)
四季の庭①(平行法)

(交差法)
四季の庭②(交差法)
(平行法)
四季の庭②(平行法)

(交差法)
滝のパティオ(交差法)
(平行法)
滝のパティオ(平行法)

(交差法)
風の丘フラワー園(交差法)
(平行法)
風の丘フラワー園(平行法)

迷った挙句、再度、ハーブ園 山頂駅まで引き返し暫く滞在することにしたが、先程下ってきた通路を見れば、逆方向に上っていく人はどうやら皆無のようだ。そうなれば、風の丘芝生公園の脇道から山頂へのハイキングコースがあるので、そこから登れば、山頂で確認したハイキングコース入り口に通じる筈だ。前出の通り、つい先日のゴールデンウイークには、甲山ハイキングも経験しており、まだまだ体力も残っている。先程、ビールを飲んだことが少々不安だが、水分摂取後に汗を掻くのも良いかも知れない、などと捉え、この時点では安易に構えたまま、ハイキングコースを進んでいったのである。

(交差法)
ハーブ園 ハイキングコース①(交差法)
(平行法)
ハーブ園 ハイキングコース①(平行法)

ハイキングコースを進むと甲山のコース同様に険しい自然道であった。坂道を登るごとに呼吸が荒くなっていく、甲山のときの反省で一気に駆け上がるとしんどいので、少しずつ休みながら、ゆっくりと登ることを提案したが、嫁さんはあまり辛くなさそうである。次第に私だけがハァハァと息が荒くなり、嫁さんから「大丈夫?」と励まされながら進んでいったが、既に風の丘 中間駅の最終便には間に合う術も無く、前に進んでいくしかない。嫁さんから「あともう少しよ。がんばって!」と云われながら、ようやくゴール地点に到達したのである。汗びっしょりで呼吸も荒く、幸い誰も通り掛かる気配がなさそうなので、シャツ一枚になってその場に座り込み、暫くの間、休憩することにした。

(交差法)
ハーブ園 ハイキングコース②(交差法)
(平行法)
ハーブ園 ハイキングコース②(平行法)

嫁さんからは、「もう少し体重を減らさなアカンのとちゃう。」と勝ち誇ったように言われてしまった。足腰の疲労度はまったくないが、呼吸が乱れることは、今後においても気を付けなければならないのかも知れない。悔しいが、嫁さんに何も言い返すことが出来なかったのである。

(交差法)
ハーブ園展望プラザ⑤(交差法)
(平行法)
ハーブ園展望プラザ⑤(平行法)

ハーブ園展望レストハウス③(交差法)
(平行法)
ハーブ園展望レストハウス③(平行法)

(交差法)
ハーブ園展望レストハウス④(交差法)
(平行法)
ハーブ園展望レストハウス④(平行法)

ようやく汗が引き、呼吸が整ってきたので、山頂の展望台に向かった。太陽は既に西の空にあり、神戸港の沖では、赤く反射しているところもある。これから少しずつ日が暮れていく様子を見守ろうとして、数名が集まってきていた。先程のしんどさが嘘のように、緩やかな風が心地よい。しかし・・・・、この山頂の景色を結構な時間眺めているが、神戸空港への飛行機の離着陸には、まったくお目にかかれない。果たして神戸に空港が必要だったのだろうか?という疑念が涌いてくる。

(交差法)
神戸市街⑦(交差法)
(平行法)
神戸市街⑦(平行法)

(交差法)
ハーブ園展望レストハウス⑤(交差法)
(平行法)
ハーブ園展望レストハウス⑤(平行法)

(交差法)
神戸市街⑧(交差法)
(平行法)
神戸市街⑧(平行法)

暫くすると神戸ハーバーランドの観覧車(元モザイクガーデン※2012年6月 営業終了。観覧車のみ残る)に灯りが灯り、街の至る箇所にも光の数が少しずつ増え始めた。その変化に呼応するように僅か数人だった展望台に多くの人が集まってきた。ここにいる人の殆どは、この夜景を堪能する為、ナイター営業まで残っているのだが、さすがにこの時間まで残っただけの価値がある素晴らしい眺望である。横浜の夕暮れも魅力的だが、神戸の夕暮れも海や港と市街地が一体となった美しさがあり、山から眺める景観はなお一層の趣きを感じる。苦労してハイキングコースを上ってきた甲斐があった。

(交差法)
神戸市街⑨(交差法)
(平行法)
神戸市街⑨(平行法)

19:00頃には、そろそろ帰路に着く為にロープウェイ乗り場に向かった。ロープウェイからの撮影を期待したが、光量が乏しい為か、なかなか上手く撮れない。アングルも変えたいので、ゴンドラの中で嫁さんと席を移動することにしたのだが、高所恐怖の為に恐る恐る席を交代した際、嫁さんから「何よ、その屁っ放り腰は!」とからかわれてしまった。くそぉ、今日は形勢が不利なようだ。そうこうしているうちに神戸の街がどんどん近づいてきて、ハーブ園 山頂駅から約10分程で出発地点のハーブ園 山麓駅に到着した。

神戸布引ハーブ園からの夜景
神戸布引ハーブ園からの夜景

せっかく久しぶりに神戸に来たから、南京町の中華街で食事でも、とも考えたが、遠方で遅くなりたくなかったので、大阪に着いて自宅近くで食事したが、疲れたのでついつい呑みすぎてしまったかも知れない。嫁さんにからかわれながらも、神戸の眺望を堪能でき、楽しく和やかな時間を過ごすことができた。違う季節にまた訪れたい場所である。

萌黄と薫風

Edit Category ウォーキング
ゴールデンウィークには、息子が帰省していたが、家族三人で近場の鶴見緑地公園に行き、子供の時以来のキャッチボールをしたことと、近場の寿司屋で食事した程度で、他に特に計画もなく、家でのんびりと過ごすうちに一日を終える日が続いた。いよいよ5月5日には、息子はUターンラッシュを避けて東京に帰ることにした。当日の朝、家族三人とも休日にも拘らず早起きし、見送りついでに家族で一緒に昼食した後、息子は新大阪に向かい、我々夫婦は、息子と暫く会えなくなる寂しさを紛らす意味もあり、少々運動不足気味の連休を省みて、梅田から阪急電車で、甲山ハイキングに出掛けることにした。コース説明書によると、阪急仁川駅~地すべり資料館~甲山森林公園~甲山~甲山大師(神呪寺)~阪急甲陽園駅という約6.5km、時間にして3時間強の道程を目指してみることにしたのである。


阪急路線図
阪急路線図

阪急西宮北口駅から今津線に乗り換え、仁川駅に向かう電車は満員で、仁川駅では、意外にも大勢の人が下車した。まさか、これだけ大勢の人がハイキングするのだろうか?という疑問が湧いてきたが、駅の出口でその謎は解けた。この駅で下車した人の殆どは、阪神競馬場に向かう人々だったようだ。ハイキングコース側の西口には、どうみてもそれらしい人は見当たらず、我々夫婦以外は地元の人のようで思い思いの方向に消えていった。

(交差法)
仁川(交差法)
(平行法)
仁川(平行法)

まずは、ここからスタートし、仁川沿いの道を歩き、順路のポイントとなる仁川百合野町の地すべり資料館に向かって進んだ。歩き出してすぐに気づいたのだが、ハイキングらしき出立ちで、逆に仁川駅を目指して歩く人とすれ違うのである。どうやら我々とは逆コースのようだが、こちらのコースを選択する人の方が多いのかも知れない。同じ方向を目指す人には、スタートしてまったく出会わないので、少々不安を抱きながら仁川沿いの道を進んだ。後々、コース方向の選択は、大きな意味を持つことになるとは、この時点では気付く由もなかった。

(交差法)
仁川百合野町①(交差法)
(平行法)
仁川百合野町①(平行法)

(交差法)
仁川百合野町②(交差法)
(平行法)
仁川百合野町②(平行法)

(交差法)
仁川百合野町③(交差法)
(平行法)
仁川百合野町③(平行法)

(交差法)
仁川百合野町④(交差法)
(平行法)
仁川百合野町④(平行法)

仁川沿いの道は、遂に行き止まりに出会し、どうやらいきなり道を間違えたようなので、地元の部活動帰りらしき中学生の男の子に道順を尋ね、云われた通りに暫く坂道を登ると、ようやく地すべり資料館が見えてきたが、なるほどこれは訊かなければ判りにくい場所である。仁川百合野地区は、阪神・淡路大震災(1995年1月17日)によって発生した土砂災害の最大の被害を受け、家屋13戸が押し潰され、34名の命が奪われた。この資料館には、阪神・淡路大震災の経験から自然の恐ろしさと土砂災害の仕組みを学習する為に設置されている。資料館で為念、トイレ休憩後、仁川百合野町が見渡せる高台に辿り着き、ここでようやく数人の同じコースを目指すらしき人に会えた。見る限り子供や若い人ではなく、ご年配の夫婦らしき人が殆どだった。

(交差法)
甲山ハイキングコース①(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース①(平行法)

(交差法)
甲山ハイキングコース②(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース②(平行法)

(交差法)
甲山ハイキングコース③(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース③(平行法)

ご年配の方が多いのは、あまりハードなハイキングコースではないのだろう、と高を括っていたが、周囲に張り巡らされたネットが、野生の猪の侵入を防ぐ為との説明を読み、そのネットを自ら開けて、次の山道コースに向かうや否や驚愕した。獣道のような人が一人通れる程度の幅の自然道が続き、処々には少々頼りない橋板が掛けられている。無論、本格的な山登りを知る人には、大して驚くべきレベルではないかも知れないが、背後から嫁さんが「猪が現れたらどうする?」と云う言葉に妙に信憑性を感じ、その想像が止めどなく膨らんでいくのを感じた。一方で、決して大袈裟ではなく、インディー・ジョーンズの映画のような感覚もあり、日常では感じることのない冒険活劇的なワクワク感もあった。先般、夫婦で購入したMERRELLのトレッキングシューズの真価を発揮できる道と云うことをあらためて痛感できたのである。

(交差法)
甲山ハイキングコース⑤(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース⑤(平行法)

(交差法)
甲山ハイキングコース⑥(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース⑥(平行法)

暫くすると広い林道に至り、鳥の鳴き声、新緑、爽風を満喫しながら、森林浴のコースを進むと、飲み物の自動販売機がある休憩所があったので、ここで初めて水分補給の休憩をすることにした。このコースの気温が想像できなかったので、半袖のシャツの上に長袖の上着で調整することにしていたが、この時点で初めて上着を脱いだが、実に心地良い。この休憩所は展望台にもなっており、そこから木々の間に道が見え、その先には甲山森林公園のシンボルゾーンがあり、その背後に萌黄色の甲山の勇姿が初めて見えてくることになる。

(交差法)
甲山ハイキングコース⑦(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース⑦(平行法)

(交差法)
甲山ハイキングコース⑧(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース⑧(平行法)

(交差法)
甲山ハイキングコース⑨(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース⑨(平行法)

(交差法)
甲山ハイキングコース⑩(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース⑩(平行法)

甲山の山麓に広がる、面積約83haに及ぶこの森林公園は、世界各国の大理石を素材にした野外彫刻や噴水池のほか、縦横に遊歩道があり、兵庫県100年を記念して昭和45年(1970年)オープンした。溢れんばかりの緑に包まれ、甲山を背景にした公園建設デザインは秀逸で、林道を通り、森林公園に近づくと水の音が聞こえ、公園領域に入ると噴水池が視界に拡がり、振り返った甲山の方向には愛の像が姿を現し、まるで後光が射すような微細な水滴の噴水の演出は見事で、訪れた人はその光景に和まされる。道に迷いそうになりながらも何とか予定通りの時間でここまで辿り着くことができ、この先の道程を歩くパワーもチャージできた。目指すは甲山山頂である。

(交差法)
甲山ハイキングコース⑪(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース⑪(平行法)

(交差法)
甲山ハイキングコース⑫(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース⑫(平行法)

(交差法)
甲山ハイキングコース⑬(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース⑬(平行法)

(交差法)
甲山ハイキングコース⑭(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース⑭(平行法)

甲山への登山口が分り難く、結構な距離を歩いて甲山自然の家への入り口付近でようやく見つけることができた。仁川を出発したときに感じた通り、どうやら逆方向のコースを辿る人が多く、我々と同じく、この方向から甲山への登山口を捜している人は、まったく見当たらない。登山口を示す道標には、山頂まで25分~35分と記載されており、迷うことなくこの道から登り始めるや否や、再度、驚愕してしまうことになった。どうやらこれは本来の山道ではなく、長年に亘って水が流れる溝を辿って登り進む道のようなのだ。暫くし山頂から下ってくる人には、何組か出会うのだが、逆に後ろを振り返っても登る方向の道を追随する人は誰もいない。やはり、一般的なコースと逆方向に進んでいるようである。暫くすると階段が見えてきた、が、相当険しく、且つ段差も激しい為、段々息が荒くなってきた。周囲の景色など楽しむ余裕も無く、従って撮影する気にならない程、しんどいのである。ようやく山頂の日差しが見え始めたが、階段は恐ろしいほど続いている。時間にして20分程度で山頂に至ることができたが、一気に登らず、もう少し休みながらゆっくりしたペースでも良かったような気がした。

(交差法)
甲山ハイキングコース⑮(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース⑮(平行法)

(交差法)
甲山ハイキングコース⑯(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース⑯(平行法)

山頂は芝生の生える広場になっており、ベンチも設置しているので憩いの場にはなるのだが、新緑の季節のためか、木々が視界を遮って周囲の景色を見渡すことはできない。甲山は標高309.2mの火山の痕跡である山で、1200万年前に噴火したとされる。甲山の名称の由来は昔大きな松の木が二本生えていて、その兜のような形状から呼称されているという説や、西暦190年頃、仲哀天皇の皇后である神功皇后が、国家平安守護の為、山頂に如意宝珠と兜を埋めたことに基づくなどの諸説もあるが、元来、「神の山(コウノヤマ又はカンノヤマ)」だったと考えられている。1974年(昭和49年)には銅戈(ドウカ)と云う弥生時代の青銅器が出土した。この銅戈は、中国大陸起源の武器型青銅器の一種で、西宮市立郷土資料館に西宮市指定重要文化財の考古資料として所蔵されている。銅戈が本来の武器として使用されていたものか、或いは祭祀用のものだったかは不明だが、「神の山」が呼称の語源との仮説から鑑みれば、祭祀用と推測するのが妥当なのかも知れない。甲山は西宮市南部の至る所から確認することができるシンボルでもあり、甲東園・甲風園・甲陽園等の地名は、この甲山が元となっていることも併せ、古代からの聖なる山として崇められてきた神秘性を感じる。

(交差法)
甲山ハイキングコース⑰(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース⑰(平行法)

(交差法)
甲山ハイキングコース⑱(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース⑱(平行法)

(交差法)
甲山ハイキングコース⑲(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース⑲(平行法)

(交差法)
甲山ハイキングコース⑳(交差法)
(平行法)
甲山ハイキングコース⑳(平行法)

暫く木陰で休憩し、北山貯水池付近への下山道を確認して、そこから下ることにした。下りの道は、あまり整備されていない為に足元を確認しながら進まなければならない。急な斜面を見て、幼い子供は「怖いよ」と泣きじゃくるような道をとにかく滑り転げぬように注意しながら下っていくと暫くして平地に到達した。その先には沼地があり、その先には広大な北山貯水池が見えてきた。振り返って甲山を眺めると、反対側からの方が高さがあるように感じるし、実際の距離も短く感じた。北山貯水池側から登る人が多いのもきっとその為なのだろうと妙に納得した。

(交差法)
神呪寺③(交差法)
(平行法)
神呪寺③(平行法)

(交差法)
神呪寺④(交差法)
(平行法)
神呪寺④(平行法)

北山貯水池は、昭和43年(1968年)に完成した人造湖で、甲山を水面に映す景観と桜の名所として市民の憩いの場所となっており、バスの停留所もある。さすがに疲労も増加したので、念の為、地元らしき人に甲陽園駅までの道を尋ねると、徒歩で40~50分掛かるとのこと。折角ここまで歩いて来たので、甲陽園駅目指して歩くことにした。暫くして、“ゴーン”と鐘の音が響き、立派なお寺が見えてきた。境内にも結構人がいる気配がある。当初はハイキングコースの道順のポイントとしか考えていなかったが、興味が湧いたので、100段程の石段を上り、立ち寄ってみることにした。

(交差法)
神呪寺⑤(交差法)
(平行法)
神呪寺⑤(平行法)

(交差法)
神呪寺⑥(交差法)
(平行法)
神呪寺⑥(平行法)

寺の名は、神呪寺(カンノウジ)という不吉なイメージなのだが、「神呪」というのは、「仏の真の言葉」という意味があり、実はありがたい名前だとのこと。語源としては、甲山を神の山と崇めることに由来し、甲山の麓にあるこの寺を「神の寺」→「カンノジ」→「カンノウジ」となったと云われる。淳和天皇の妃、真井御前(まないごぜん)は弘法大師に帰依し仏門に入り如意尼と改名して、天長8年(831年)に本堂を竣工し、神呪寺を開基したと伝えられている。神呪寺は栄枯盛衰を繰り返し、最も栄えた頃の境内は現在の境内の十倍以上あったと云われる。弘法大師に縁が深い寺である故、正式名称の「神呪寺」よりも、通称名の「甲山大師」の方がよく使われており、広く知られている。

(交差法)
神呪寺①(交差法)
(平行法)
神呪寺①(平行法)

(交差法)
神呪寺②(交差法)
(平行法)
神呪寺②(平行法)

「仁王門」から「本堂」に至る参道が途中で車の往来の激しい道路によって遮断されているという奇妙な境内構成になっており、「仁王門」が忘れられたような存在になっているが、文化元年(1804年)に建立された仁王門は異形で珍しく、西宮市の文化財に指定されている。本堂に安置されている本尊、「木造如意輪観世音菩薩坐像」は寺の背後の甲山山頂にあった桜の木を用い、天長7年(830年)に弘法大師が如意尼の姿を写して刻んだものと伝えられ、日本三如意輪と呼ばれている。家業繁栄・商売繁盛のご利益があるとされ、融通さん、融通観音とも称されている。

(交差法)
神呪寺⑦(交差法)
(平行法)
神呪寺⑦(平行法)

(交差法)
神呪寺⑧(交差法)
(平行法)
神呪寺⑧(平行法)

(交差法)
神呪寺⑨(交差法)
(平行法)
神呪寺⑨(平行法)

「甲山」の額がかかった鳥居をくぐると細い道があり、「甲山」へ登る登山道になっている。この道の二つ目の鳥居をくぐると、「納骨堂」の裏手に「多宝塔」があり、この「多宝塔」は天長8年(831年)に神呪寺が開創されてから1150年目にあたる昭和55年に国家安泰、十方施主、万徳円満を祈願し、神呪寺の無窮の興隆を念願して建立された。

(交差法)
神呪寺からの眺望①(交差法)
(平行法)
神呪寺からの眺望①(平行法)

(交差法)
神呪寺からの眺望②(交差法)
(平行法)
神呪寺からの眺望②(平行法)

境内には展望台も設置されており、西宮、尼崎方面、遠くには、梅田の高層ビルも見えてくる。昼間の景色も素晴らしいが、地元では有名な夜景スポットとして知られている。

(交差法)
甲陽園風景(交差法)
(平行法)
甲陽園風景(平行法)

(交差法)
ツマガリ(交差法)
(平行法)
ツマガリ(平行法)

ケーキハウス ツマガリ (TSUMAGARI)
ツマガリ

歴史と由緒のある神呪寺を後にし、甲陽園駅を目指した。途中には、広い敷地を持つ邸宅や、山の方面には家や大きなマンションが建ち、まるで保養所の如く見晴らしも抜群で、暫く景色を楽しめたのだが、急な坂道は、実際に生活してみると苦労も多いだろうと想像する。甲陽園駅に続く道路沿いに差し掛かり、何台もの自動車を誘導する駐車場が見えてきた。甲陽園にある有名なケーキハウス ツマガリ(TSUMAGARI)の専用駐車場のようだ。暫く先にあるツマガリ甲陽園本店では、多くの人が並んでいたが、列を整理する係員によれば、それほど待たなくても購入できるとのことで、甲山ハイキングの記念にケーキを買って帰ることにした。行列の全員にクッキーを配るなど、なかなかのサービスである。店内に入ると、どのケーキを見ても実に美味しそうなのだが、意外にもそれほど高価でなかったので、7つも購入してしまった。

甲山ハイキングコース
甲山ハイキングコース

甲陽園駅から阪急電車で梅田経由で帰路についたが、平地でのウォーキングとは疲労度が違うものの、天気も良く、萌黄色の自然を満喫し、薫風を浴びたハイキングは実に心地よいものであった。仁川からスタートするコースを選択したおかげで、結果的に甲陽園のみでしか購入できない美味しいケーキを食べることができたのだが、ハイキングでのカロリー消費は、無駄になったかも知れない。東京在住の頃から、夫婦でウォーキングを始めた頃に比べて、今回のハイキングを通して、“歩く力”に対する自信が付いてきた。毎年のことながら無計画なゴールデンウィークではあったが、この季節ならではの一日を過ごすことができたことに満足している。
 
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広島県出身、東京⇔大阪間の転勤を繰り返し、現在大阪在住。広島カープ・球場模型・艦船模型が好きなオッサンだが、アクアテラリウムの名人に出会ってから魅力にはまった。以前から興味のあった3Dカメラを購入し、立体的に(あくまで私的に)アクアテラリウムへのチャレンジを記録に残していくのであった。


 
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