3Dアクアテラリウム

立体写真による探訪記と恐竜ジオラマのアクアテラリウムと駄文のブログ

 

少年時代の未来像『サンダーバード博』

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少し前の話ではあるが、阪神百貨店で催された『サンダーバード博 in 阪神』を嫁さんと一緒に観に行った。『サンダーバード』は、1965年9月30日英国で放送を開始したテレビ番組で、日本では、1966年4月10日 NHKで初回放映がスタートした。私が幼い頃に実際に夢中になって観ていたのは、その後に民放で放映され、30分番組用に1つの話を前後編に分けた形式の再放送であった。

サンダーバード博

『サンダーバード』は、英国TV界の名匠ジェリー・アンダーソン(Gerry Anderson)の代表作で、スーパーマリオネーションの最高傑作である。人形の独特な動きと、近未来的なマシンの徹底したメカ描写によりテレビ界の常識を塗り替えたとも言われる人気番組で、劇場用長編版も2本製作され、2004年には実写版でリメイク公開されている。

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サンダーバード博 サンダーバード2号ディスプレイ(交差法)
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サンダーバード博 サンダーバード2号ディスプレイ(平行法)

それまで人形劇と云えば、『ひょっこりひょうたん島』ぐらいしか見たことない時代に、コンピューター仕掛けの人形やミニチュアワークによる特撮を駆使した作品のリアリテイーと迫力に、視聴者ド肝を抜かれたのである。

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サンダーバード博 アランペネロープ①(交差法)
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サンダーバード博 アランペネロープ①(平行法)

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サンダーバード博 アランペネロープ②(交差法)
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サンダーバード博 アランペネロープ②(平行法)

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サンダーバード博 アランペネロープ③(交差法)
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サンダーバード博 アランペネロープ③(平行法)

デレク・メディングズ(Derek Meddings)の製作したメカニックが登場し、ピーター・ダイネリー(Peter Dyneley ※ジェフ・トレーシーの声)のナレーションで、「5・4・3・2・1 Thunderbirds are go! 」 とカウントダウンした後、バリー・グレー(Barry Gray)のテーマ曲が流れるオープニングタイトルが実にカッコよく、視聴者の脳裏に今なお焼きついている。日本での放映時には、メインテーマに日本語歌詞をつけたオリジナルの主題歌として、ロイヤル・ナイツとビクター少年合唱隊による「サンダーバードの歌」(日本ビクター)が使用されている。各々の曲は、聞いた瞬間に『サンダーバード』の世界へのスイッチが入るほど、記憶に刻まれているのである。

Thunderbirds Intro  Thunderbirds Intro thunder

会場に入ってみると、客層の年齢が比較的高く、SF作品、模型、フィギュア、特撮 等から連想される催しに似つかわしくない世代構成であったのは意外であった。作品に登場するメカの模型や、劇中のマリオネットも展示され、子供の頃に夢中になった世代にはたまらない展示博であるのだが、冷静に考えれば、初放映から半世紀以上も経った番組だけに世代が偏るのは当然でもあり、これほどの年月を経てもこのような催しが成立するこの作品の奥深さを痛感した。

サンダーバード小松崎茂イラスト
サンダーバード小松崎茂イラスト

サンダーバードの設定とストーリーを説明すると、21世紀の世界は科学技術が発展した夢のような世界だが、反面、ひとたび事故を起こせば大惨事となる危険性をはらんでおり、そのような時代背景の中、西暦2065年、元アメリカの宇宙飛行士で、人類初の月面着陸に成功したひとりでもあるジェフ・トレイシー(Jeff Tracy)は、妻の死をきっかけに軍及び宇宙局を退役し、土木建設事業を起業し、彼やブレインズの特許によって巨万の富を得て世界的な大富豪となった。

国際救助隊の創設者 ジェフ・トレーシーとトレーシー島
JEFF TRACY tracy island

一見リゾート別荘地のようなサンダーバードの秘密基地 ※右はイマイのプラモデルのイラスト
Thunderbird tracy island mid century design tracy island illustration

その資本を元に、ジェフ・トレイシーとその家族らによって構成される私的な組織として、国際救助隊(IR:International Rescue Organization)サンダーバードを設立する。国家や救助組織の単位では対応できない大惨事から人々を救出するために秘密裏とされており、活動の拠点となる基地は、トレーシー島(Tracy Island)と称する南太平洋上に浮かぶ絶海の孤島に建設され、悪用を避けるべく表面上はトレイシー家の別荘を装っているのだが、地下には大規模な秘密基地が隠されているのであった。

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サンダーバード博 トレーシーアイランド①(交差法)
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サンダーバード博 トレーシーアイランド①(平行法)

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サンダーバード博 トレーシーアイランド②(交差法)
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サンダーバード博 トレーシーアイランド②(平行法)

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サンダーバード博 トレーシーアイランド③(交差法)
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サンダーバード博 トレーシーアイランド③(平行法)

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サンダーバード博 トレーシーアイランド④(交差法)
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サンダーバード博 トレーシーアイランド④(平行法)

災害が発生すると、無線による国際救助隊への出動要請や、サンダーバード5号による無線傍受などによって、いち早く災害の発生を察知し、ジェフの5人の息子(スコット、ジョン、バージル、ゴードン、アラン)が、ジェフの指揮のもと、ブルーの制服に身を包み、最新鋭の科学技術によって開発されたスーパーメカ“サンダーバード”を駆使して迅速に現場に向かい、災害や事故 等の危機に直面した人々の救助活動を通じて、国際救助隊の知恵と勇気に満ち溢れた活躍を描くのが、『サンダーバード』の物語なのである。

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サンダーバード博 トレーシーアイランド⑤(交差法)
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サンダーバード博 トレーシーアイランド⑤(平行法)

本編の主人公となる5兄弟の名前はすべて、アメリカ合衆国初の有人宇宙飛行「マーキュリー計画」のため、1959年にNASA(アメリカ航空宇宙局)によって選抜された宇宙飛行士の名前から採られている。本作品が製作された1960年代中盤といえば、アメリカとソビエト連邦による宇宙開発競争が最も熾烈を極めていた時期。“人類の輝かしい未来”への希望が、このネーミングに込められているのだそうだ。

国際救助隊メンバー
thunderbirds tracy family

『サンダーバード』は私的組織であるため、その活動を政治的な利害関係などに左右されることがなく、尊い人命の救助を最大の目的として、すべてにおいて優先されている。“SF特撮”を謳った作品群では、戦闘要素を“見せ場”にした作品が主流だが、『サンダーバード』は“レスキュー”を主題にしており、危険にさらされた“人命”を巡る“人間愛”に満ちた物語が展開される。更に危機からの脱出や打開策において、シチュエーションごとにどのようなプロセスでミッションを成功させるのか、毎回手に汗握るシーンが用意された異色作品でもあった。

サンダーバードのパイロットとの通信ビジョン
サンダバード2号 応答せよ!

サンダーバード1号は、成層圏を弾道飛行し目的地上空の大気圏へ再突入することで、地球上のあらゆる場所に60分以内に急行できる超音速原子力ロケット機。

Thunderbirds1

操縦席は機体がいかなる姿勢であっても常に水平に保たれ、どんな荒地でも着陸出来るだけでなく、垂直離着陸や空中静止も可能。攻撃兵器と救急装置を備え事故災害現場にいち早く駆けつけ状況を把握し救助プランを立てる。高性能通信装置により移動司令室から救助作業を指揮する。

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サンダーバード博 サンダーバード1号③(交差法)
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サンダーバード博 サンダーバード1号③(平行法)

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サンダーバード博 サンダーバード1号①(交差法)
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サンダーバード博 サンダーバード1号①(平行法)

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サンダーバード博 サンダーバード1号②(交差法)
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サンダーバード博 サンダーバード1号②(平行法)

メインパイロットの長男スコット・トレーシー(Scott Tracy)は、主に救助現場での指揮にあたる救助活動のリーダー。救助隊創設前はアメリカ空軍に所属し、多くの功績を上げていた。頭脳明晰、身体能力も優秀であり、勇敢でずば抜けた統率力の持ち主である。

TB1.gif SCOT TRACY

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サンダーバード博 スコット①(交差法)
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サンダーバード博 スコット①(平行法)

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サンダーバード博 スコット②(交差法)
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サンダーバード博 スコット②(平行法)

サンダーバード2号は、全ての救助装備を事故災害現場へ運ぶ大型輸送ジェット機。

Thunderbirds2

主力エンジン2基の他に計20基の推進機を搭載する。本機の一番の特徴は、機体中央に胴体として換装可能なコンテナポッドである。コンテナポッドの底面にはドラム缶のような滑走用の車輪が配されており、発進時の移動はこれを使用する。コンテナポッドは使用用途、搭載機材やメカニックごとに6種類にナンバリングされて予め準備されている。

Thunderbirds2 ontainer

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サンダーバード博 サンダーバード2号①(交差法)
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サンダーバード博 サンダーバード2号①(平行法)

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サンダーバード博 サンダーバード2号②(交差法)
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サンダーバード博 サンダーバード2号②(平行法)

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サンダーバード博 サンダーバード2号 色の変遷コンテナ搭載メカ(交差法)
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サンダーバード博 サンダーバード2号 色の変遷コンテナ搭載メカ(平行法)

【コンテナポッド内容】
・No.1:火災活動対応(ジェットヘリ、科学消防車、等を格納)
・No.2:輸送活動対応(ペネロープ号、ジェットジャイロ、等を格納)
・No.3:航空機事故対応、型土木機器(ジェットブルドーザー、高速エレベーターカー※、等を格納)
・No.4:水上及び水中救助(サンダーバード4号積載済み)
・No.5:重土木機器(ジェットモグラ※、磁力牽引車、鉄の爪タンク、等を格納)
・No.6:臨時メカ対応(パトロール機、トンネル探索車、電波発信車、等を格納)

※高速エレベーターカー:原子力超音速旅客機ファイヤーフラッシュ号の外部着陸として劇中では4号車まで登場。

FireflashElevator Car

※ジェットモグラ:地底を進むドリルメカ。ジェットモグラは玩具の商品名称であり、番組では英語名(The Mole)の直訳である「モグラー」としか呼ばれていない。

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サンダーバード博 サンダーバード2号 コンテナ搭載メカ モグラー(交差法)
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サンダーバード博 サンダーバード2号 コンテナ搭載メカ モグラー(平行法)

これらのコンテナポッドは、本機に電磁式にロックされ現場まで輸送される。サンダーバード2号は、劇中での活躍の印象や発進プロセスの緻密な描写などにより、作品に登場する多くのメカの中で最も人気が高く、放映当時、本機とコンテナとの組合せを再現したブラモデルは、多くの少年の垂涎の的であった。

TB2.jpg

私も子供の頃にサンダーバード2号のプラモデルを作成したが、現在では、小さなミニチュアをMOTO’s Museum別館に展示するのみとなっている。

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サンダーバード2号ミニチュア(交差法)
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サンダーバード2号ミニチュア(平行法)

メインパイロットの三男バージル・トレーシー(Virgil Tracy)は、各種救助装備の操作を行う。兄弟の中で一番真面目な人物。恐れ知らずで不屈の精神と強靱な肉体を持つタフガイである一方、手先が器用で芸術的才能を持ち、ピアノの腕前はプロ級で、絵画も嗜むなど芸術的な一面を持つ。

TB2.gif VIRGIL TRACY


サンダーバード3号は、大気圏外救助活動専用の単層式原子力宇宙ロケット機。

Thunderbirds3

フライト・コンピュータの操作により1名で飛行でき、従来のロケットのように補助推進ブースター、外部燃料タンクを必要とせず、本機のみで大気圏脱出可能。非災害発生時においては、サンダーバード5号への物資輸送及び乗員交代に用いられる。大気圏内外の往復には科学燃料ロケットエンジンを使い、太陽までの往復飛行には原子力エンジンを使う。放射線装置、宇宙空間スキャナー、宇宙救助服などを備えている。

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サンダーバード博 サンダーバード3号①(交差法)
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サンダーバード博 サンダーバード3号①(平行法)

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サンダーバード博 サンダーバード3号②(交差法)
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サンダーバード博 サンダーバード3号②(平行法)


メインパイロットの末っ子アラン・トレーシー(Alan Tracy)は、サンダーバード5号におけるジョンの交代要員も務める。カーレースのチャンピオンドライバーで、大のロック好きでもある。アシスタントとして救助活動に参加する頻度が高い。ロマンチストで思いやりがあるが、時折悪ふざけもするため、父親や兄たちからはまだ子供扱いされることもある。

TB3.gif ARAN TRACY

サンダーバード4号は、水中における国際救助隊の活動のために作られた原子力潜航艇。

Thunderbirds4

メインエンジンであるターボ式水流ジェットエンジンを用いて水中および水上を高速で移動できるほか、内蔵のホバージェットを使用すれば陸上での移動も可能である。レーザー切断装置、マジック・ハンド、水中ミサイル、強力ライト等、さざまな救助装置を搭載する。

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サンダーバード博 サンダーバード4号①(交差法)
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サンダーバード博 サンダーバード4号①(平行法)

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サンダーバード博 サンダーバード4号②(交差法)
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サンダーバード博 サンダーバード4号②(平行法)

メインパイロットの四男ゴードン・トレーシー(Gordon Tracy)は、オリンピックのバタフライで金メダリストになったほどの腕を持つ。サンダーバード2号の助手を務める場合もあり。救助隊創設前は「海底大戦争 スティングレイ」の世界海洋探査保安警備隊『WASP』に所属した高度な訓練を受けた潜水技術者でもある。優れた海洋学者でもある彼は、特殊な海中呼吸装置の設計も手がけている。明るい性格で気立てが良く粘り強い。

TB4.gif GORDON TRACY

サンダーバード5号は、極秘に地球の軌道を回って世界各地の警戒にあたるため建造された情報収集用人工衛星。

Thunderbirds5

特殊装置であらゆる電波メッセージを受信、解読しSOSをキャッチして、国際救助隊本部に急報する宇宙ステーションである。太陽電池と小型原子炉が動力源。アンチ・レーダー装置を備える他、人工重力発生装置を完備し、同施設内では地上と同程度の重力下で生活、活動が可能。

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サンダーバード博 サンダーバード5号3号(交差法)
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サンダーバード博 サンダーバード5号3号(平行法)

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サンダーバード博 サンダーバード5号(交差法)
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サンダーバード博 サンダーバード5号(平行法)

常駐乗務員の次男ジョン・トレーシー(John Tracy)は、父と同じく天文学を専攻し、天文学や宇宙に関する著書を4冊執筆するほどの天文学者でもある。電子工学のエキスパートでもあり、レーザー通信の学位を持っている。兄弟の中で一番物静かで知的であり、自由な時間は、好きな宇宙の研究について時間を費やす。宇宙での激務を鑑み、ジョン・トレーシー(3ヶ月)と、アラン・トレーシー(1ヶ月)が交代勤務した。

TB5.gif JOHN TRACY

これらのサンダーバード機および全救助メカを開発・設計した天才科学者ブレインズ(Brains)は、ミシガン州での少年時代にハリケーンで両親を亡くして孤児になった。12歳の時、彼の天才的頭脳に気付いたケンブリッジ大学の教授が彼を引き取り、英才教育を施された。ジェフが国際救助隊の計画に貢献すべく優れた科学者を世界中捜し回っていた時、パリで講義をしていたブレインズを見つけた。

Brains in thunderbirds2 BRAINS.gif

ブレインズは人類を救おうと奮闘するジェフの慈善精神に共感し、即座に彼の申し出を受けた。本名は、ホラチオ・ハッケンバッカー(Horatio Hackenbacker)だが、ハイラム・K・ハッケンバッカー(Hiram K Hackenbacker)という通名で最新旅客機の設計等の対外活動をしている。徹底した完全主義者で、常にマシンの改良・修繕を試みている。仕事を離れたストレス解消法は、三角法と熱力学を研究すること。自分が作ったロボットとチェスを楽しんだりもする。

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サンダーバード博 ブレインズスコットバージル(交差法)
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サンダーバード博 ブレインズスコットバージル(平行法)

その他にレディ・ペネロープの用いるピンク色のロールスロイス(Rolls-Royce)製の6輪乗用車は、日本のメディアや玩具ではペネロープ号と表記し、「劇場版」ではスーパーロイスと呼ばれていた、正式名称はFAB 1である。FABとは一説には彼女が国際救助隊に参加する前に所属していた、欧州諜報組織(Federal Agent Bureau)のことを指し、1960年代の英国での流行語「Faboulus(イカす!)」の略とも云われる。

Rolls royce FAB1

ボンドカーばりに外見からは判らない特殊装備を複数持つ。ロールス・ロイス社から“略称を用いない”等の条件で許可を得ており、ロールス・ロイス以外の呼称は正式には認められていない。パワフルで洗練された6輪の車体は、防弾、防放射線。タイヤは金属性であり、煙爆弾、機関銃、ブースタージェットを備えた水中翼船にもなる。

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サンダーバード博 ペネロープ号①(交差法)
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サンダーバード博 ペネロープ号①(平行法)

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サンダーバード博 ペネロープ号②(交差法)
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サンダーバード博 ペネロープ号②(平行法)

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サンダーバード博 ペネロープ号③(交差法)
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サンダーバード博 ペネロープ号③(平行法)

レディ・ペネロープ(Lady Penelope)は、国際救助隊のロンドン支部の諜報員。英国貴族の家に生まれた。冒険好きのペネロープは、学業を終えた後、貴族の社交界には興味がなく秘密諜報員となる。欧州諜報組織の有能なスパイとして活躍していた時にジェフと出会い、国際救助隊の秘密エージェントとしてスカウトされた。由緒正しきイングランド南部の田舎町フォックスレイヒース(Foxleyheath)に豪邸を構え、周囲からは上流階級のお嬢様と思われている。常に上品且つ優雅に任務を遂行する仕事ぶりが示すように、国際救助隊にとっては非常に重要なメンバーである。

LADY PENELOPE2 LADY PENELOPE

尚、レディ・ペネロープは、フランスの人気女優ブリジッド・バルドー(Brigitte Bardot)をモデルにキャラクターを設定している。

レディ・ペネロープ(左)とブリジッド・バルドー(右)
Lady Penelope Brigitte Bardot

ペネロープの付き人兼FAB 1の運転手のアロイシャス・パーカー(Aloysius Parker)は、伝統的な英国貴族に仕える家系だが、一族の伝統に馴染めず、ロンドン徳地下組織の一員として世界一の金庫破りとなり、逮捕・投獄される。出所後に改心を決心するものの昔の習性で石油王の金庫を狙い、ペネロープに捕らえられたが、パーカーの優れた才能に気づき、諜報活動のパートナーとしてスカウトし、同時にクレイトン=ワード邸の執事兼ロールス・ロイスFAB 1の運転手として雇われ、ペネロープの忠実なアシスタントとなる。

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サンダーバード博 パーカーペネロープ①(交差法)
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サンダーバード博 パーカーペネロープ①(平行法)

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サンダーバード博 パーカーペネロープ②(交差法)
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サンダーバード博 パーカーペネロープ②(平行法)

グループサウンズのザ・ワイルドワンズのメンバー 鳥塚しげきは、顔が似ているという理由で、「とんねるずのみなさんのおかげです」でパーカーを演じた。

パーカーを演じた鳥塚しげき
鳥塚しげき

『サンダーバード』は、近未来想定のメカニックデザインが秀逸なので、半世紀前に制作されていても“古臭さ”は、微塵も感じられない。人形という表情が乏しいキャラクターにも各々に個性的な設定を与えた脚本になっており、スリリングで見るものを引き込むストーリー展開も巧みである。更に全篇に漂ういかにも英国らしい気品とユーモア感覚が、時代を超えて多くの人に鑑賞されてきた魅力なのだと感じる。

『サンダーバード』のキャラクター
Thunderbirds Cast

米国で2004年7月24日、日本では2004年8月7日に公開された『Thunderbirds』は、俳優による実写版で、CG映像をフルに活用した作品である。オリジナル版を参考にして、最新の航空力学によるフォルムの修正に加え、機能にも変更がある。

『サンダーバード』(2004作品)と新旧のトレーシー兄弟
Thunderbirds 2004MoviePoster Thunderbirds old new

オリジナル版と比較すると4号は完全に新規のデザイン、1号と3号は比較的オリジナルに近い。2号と5号はその中間で、大幅にデザインが変更されているが、オリジナルの雰囲気も残している。

TB1in2004.gif TB2in2004.gif TB3in2004.gif TB4in2004.gif TB5in2004.gif

叉、FAB 1に関しては、ロールスロイス社から使用許可が得られず、フォード・モーターの2004年型フォード・サンダーバードがベースとなり、水陸空対応となった。続編も予定され(日本を舞台にする構想だったらしい)、フレイクス監督やキャストの多くが参加意欲十分であったが、残念ながら映画の興行成績は不調に終わり、続編製作には到ることはなかった。人形ではなく、実写ということで大いに期待されたが、スーパーマリオネーションの独特の味わいと手造りの特撮を最新のCG映像によって凌駕することは出来なかった。

新旧のFAB1
FAB1 OLDNEW

『サンダーバード』は、日本の特撮におけるメカシーンの手本となっており、日本特撮の神様と云われた円谷英二は、イギリス歴訪時にジェリー・アンダーソンのAPフィルムズを訪れ、『サンダーバード』の特撮現場を見学。円谷英二は翌年に円谷特技プロで制作する『ウルトラセブン』、『マイティジャック』のメカ描写で、『サンダーバード』に多大な影響を受けた制作姿勢を見せている。

円谷英二と『ウルトラセブン』のキャスト(左) 『マイティジャック』(右)
円谷英二とウルトラセブンキャスト マイティジャック

特に『ウルトラセブン』(1967年)では、それまでの作品と比較し、多数のメカ類の玩具が発売された。撮影スケジュールの遅延などで終了せざるを得なかった『ウルトラマン』の反省を踏まえ、『キャプテン・ウルトラ』の放映期間中にバンクシーンの撮り貯めが行われ、ウルトラホークなどの防衛軍超兵器の発進シークエンスは、『サンダーバード』の特撮シーンを強く意識した凝った作り込みがなされている。

『ウルトラセブン』のメカシーン
ウルトラセブンのメカ

ジェリー・アンダーソンは、1929年4月14日、ロンドン北部キルバーンで生誕。第二次大戦中は軍隊を経験。1955年、イギリス・ロンドンで仲間5人とCM製作会社「APフィルムズ」を設立。偶然に“人形劇シリーズ”を制作することになり、従来のパペットに人間的な動作や表情を加え、ミニチュアなどを用いたSFXを駆使して実写に近いリアル感を演出した『スーパーマリオネーション』と称される呼ばれる人形劇の新境地を開き、これを使ったヒット番組を次々と世に送り出して名を馳せた。

ジェリー・アンダーソン(1929年4月14日~2012年12月26日)
Gerry Anderson1

特に台詞の音声に反応して人形の唇が稼動する『リップシンクロイドシステム』と呼ばれる電磁機構を活用した事でも有名である。スーパーマリオネーション第1作の「スーパーカー」をはじめ、「宇宙船XL-5」「海底大戦争 スティングレイ」「サンダーバード」と次々にヒット作を制作。1965年にはプロダクション名を「センチュリー21プロダクション」に改名し、「キャプテンスカーレット」「ジョー90」「ロンドン指令X」を制作する。

ジェリー・アンダーソン作品(左) シルヴィア・アンダーソンとジェリー・アンダーソン
Gerry Anderson Sylvia Gary Anderson

妻のシルヴィア・アンダーソン(Sylvia Anderson ※ペネロープの声も担当。因みに日本語吹き替えは黒柳徹子である。)は、人形や衣装の造形、企画、制作、脚本、編集を担当。1974年の離婚を機にプロダクション作品のクォリティが下がるのだが、結果的にシルヴィア・アンダーソンこそが作品制作の真のリーダーだったことを如実に示すことになる。ジェリー・アンダーソンは、2001年、エリザベス女王より,MBE(第五級勲功賞受賞者)叙勲。2010年以来アルツハイマー型認知症を患い、2012年12月26日、83歳で永眠した。

ジェリー・アンダーソンの葬儀
Gerry Anderson honoured at funeral

『サンダーバード博』では、本邦初公開で、『サンダーバード』の名場面の3D映像化も公開されていたが、スクリーンの大きさもあり、僅か10分程度の映像ながら想像以上の迫力を感じた。当時の撮影スタッフは決して広くない特撮スタジオで、奥行きを感じる表現を工夫された特撮とのことだが、3D映像で更に遠近感が増し、空間の拡がりを感じることが出来る。何より現在のCG処理画像に見慣れた目で観ても、大きな画像で半世紀以上前の特撮映像を迫力を感じながら鑑賞できる『サンダーバード』の映像クォリティに、あらためて驚愕する。少年時代に観た『サンダーバード』の描く未来像は、今も変わらず未来に向かっていることを理解する機会になった。

    BRAINS2.gifサンダーバード博in阪神
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世界に向けたブログタイトル

Edit Category 特撮
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2014年を迎え、私の拙いブログもスタートして三年経過した。『3Dアクアテラリウム』と称して、立体写真やアクアテラリウム(最近久しくブログから遠ざかっているが・・)をメインにしているブログなのだが、タイトル文字が平面的だったので、何とか立体化表現しようと過去何度もチャレンジしたのだが、HTMLやCSSの設定は、なかなか難しく手探りでこなしてきた者にとっては、思わぬハードルとなり、文字の立体化を実現できないまま、現在に至ったのである。

立体化したブログタイトル文字 ※画像は交差法
タイトル 日本語

大晦日の日に何となくパソコンを弄っているうち、偶然にも文字の立体化に関する方法を確認することができ、想像以上に簡単に実現に至ったのである。しかも当初は、文字色彩と立体陰の二色のみの表現方法だけでなく、複数色で表示する方法まで把握し、いろいろ模索した結果、4色を使用して現在のタイトル文字に至ったのである。熟知する人にとっては、初歩的な作業かも知れないが、ついつい何度も設定変更を繰り返した自らのアクセスにより、ブログパーツの『ジオターゲティング』の12月31日のアクセス数の急増してしまった。
※後日、Internet Explorerでは、ブログタイトルが立体的に表記されない場合があることが判りました。

7日間のアクセス分布を示すジオターゲティング
ジオターゲティング

ブログタイトルの文字は、以前から少し濃い目の赤色を採用しているが、これ、私が大の広島カープのファンと云う意味合いのみならず、本来は、恐竜アクアテラリウムの画像とサブタイトル文字との組合せを鑑み、昭和の怪獣映画のポスターの雰囲気を醸し出そうとしたものである。

昭和の怪獣映画のポスター ※クリックすると拡大します。
キングコング対ゴジラ 三大怪獣 地球最大の決戦 フランケンシュタイング対地底怪獣バラゴン ゴジラ対若大将 大怪獣決闘 ガメラ対ゴジラ

※左から、キングコング対ゴジラ(1962年)・三大怪獣 地球最大の決戦(1964年)・フランケンシュタイング対地底怪獣バラゴン(1965年)ゴジラ対若大将(幻の企画)・大怪獣決闘 ガメラ対ゴジラ(ファンによるコラージュ)

最近の映画では、未知の巨大生命体と、人型巨大兵器“イェーガー”との戦いを描いたSFスペクタクル映画『パシフィック・リム』(2013年)の日本向けの劇場バナーには、映画には登場しない東京スカイツリーが描かれ、昭和の怪獣映画タッチの色彩やデザインと共に厳いメタリックで立体的なデザインのタイトル文字により、昭和の特撮映画を彷彿させている。怪獣映画やロボットアニメのオマージュも満載で本国のアメリカより、日本で人気を博していることも頷ける。

『パシフィック・リム』(Pacific Rim)日本向けの劇場バナー
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怪獣映画のポスターは、個性的で厳いデザインのフォントなので、似たような雰囲気のフォンとして、『ガリ版風ゲバ文字』『ガヴァドン』の起用も検討してみたのだが、結果的に文字の採用範囲に制約があるようなので諦めることにした。それにしてもいろんな映画のタイトル風のフォントの多さにはあらためて驚くと同時に効果的な活用場面があれば是非使用を検討してみたいものばかりである。

『ガリ版風ゲバ文字』というフォントは特撮映画の雰囲気はあるのだが、アルファベットの大文字が無いため”D”の文字が表記されない。
タイトル ガリ版風ゲバ文字

『ガヴァドン』(カタカナ)”と『ガリ版風ゲバ文字』(漢字)の組合せ例。下の英文字は『Godzilla』というフォントを使用。昭和の怪獣映画っぽくなってきたが、ブログタイトルでの起用は至難の業だ。
怪獣フォント

映画のタイトル風のフォント
映画フォント

メジャーリーグや日本のプロ野球のチームロゴにも最近立体化デザインが多く見受けられるようになり、文字がスッキリして読み易い設定を考える上で参考にしながら、翻訳ブログパーツを使用した際に各国文字での表現を網羅することを重視した。

翻訳ブログパーツ ※画面コピーなので起動しません。
Translation.png

下記のタイトル画は翻訳ブログパーツによって翻訳された、英語(English)、韓国語(한국어)、中国語(中文)、フランス語(français)、ドイツ語(Deutsch)、イタリア語(L'italiano)、スペイン語(Español)、ポルトガル語(Português)各々のバージョンの表記である。

英語(English)版タイトル
タイトル 英語

韓国語(한국어)版タイトル
タイトル 韓国語

中国語(中文)版タイトル
タイトル 中国語

フランス語(français)版タイトル
タイトル フランス語

ドイツ語(Deutsch)版タイトル
タイトル ドイツ語

イタリア語(L'italiano)版タイトル
タイトル イタリア語

スペイン語(Español)版タイトル
タイトル スペイン語

ポルトガル語(Português)版タイトル
タイトル ポルトガル語

新しく立体的になったタイトル文字と翻訳機能を活用いただき、今後は日本国内のみならず、世界中の方にアクセスしてもらえるようなブログになれば幸甚であり、せめてお正月ぐらいスケールの大きな夢を描きたいものである。

世界各国からのアクセスイメージ
world access


I wish you a happy new year

トラウマ映画に引き寄せられて....

Edit Category 特撮
以前にこのブログで紹介したLiteTubeには、お気に入りの動画を登録しており、中でも子供の頃に観た映画やテレビ番組などのノスタルジックなものを好んで登録する傾向が強くなってきた。

フランケンシュタイン対地底怪獣(1965年 東宝作品)
フランケンシュタイン


幼い頃には多くの特撮映画があり、怪獣映画以外でも空想的なストーリーや画像による独特な世界観を堪能することが出来た。SFというストーリーの性質上、それらは多少の恐怖を帯びていたが、ドラマチックな演出には欠かせないものであり、直視できない程の恐怖感は感じることはなかった。

クリストファー・リーが演じる吸血鬼ドラキュラ
ドラキュラ

幼稚園の頃に観たクリストファー・リー(Christopher Lee)が演じる吸血鬼ドラキュラ(Horror of Dracula)は取り分け怖く、布団をかぶって隙間から覗くという鑑賞方法しかできなかったのに小学生の頃には直視しながらそのクライマックスシーンを楽しめるまで慣れていたのであった。これも思い出深いノスタルジックな作品なので、例によってLiteTubeに登録しようとしたとき、私が最も恐怖に慄き、何度見返しても恐怖心が衰えることがないトラウマ映画の存在の記憶が蘇ってきたのである。

エドガー・アラン・ポー(左)  フェデリコ・フェリーニ(右)
Edgar Allan Poe Federico Fellini

『世にも怪奇な物語』の映画パンフレットより
世にも怪奇な物語 パンフ

その映画とは『世にも怪奇な物語(原題:Histoires extraordinaires)※1967年 伊・仏作品 』で、ロジェ・バディム(Roger Vadim)、ルイ・マル(Louis Malle)、そしてフェデリコ・フェリーニ(Federico Fellini)がエドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe)の怪奇小説をモチーフに競作したオムニバス映画である。この映画を1972年の4月3日、荻昌弘の解説の月曜ロードショーで放映したものを偶然にも9歳の誕生日を迎えた私はテレビで観てしまったのである。考えてみれば、トイレに行くことさえ怖い誕生日の夜を過ごしたのである。

日本タイトルによるポスター
世にも怪奇な物語

もっと正確に言えば、第一話「黒馬の哭く館」はロジェ・ヴァディム監督、出演はジェーン・フォンダ、ピーター・フォンダという姉弟コンビ。主役のジェーン・フォンダは、ヴァディム監督と当時夫婦だっただけにそれなりの話題性もあったのだろうが、私にとっては、まったく怖くもなければ、殆ど印象がない。
第二話はルイ・マル監督による「影を殺した男」。出演はアラン・ドロン、ブリジット・バルドーという豪華スターで名前だけなら当時9歳の私でも知っている。ストーリーはなかなか興味深く所謂ドッペルゲンガー(霊的な生き写し)を扱うもので結論もなるほどと思わせるものであったが、結果として決して怖い感覚ではなかった。つまり、最初の二話ともトラウマになるべきものは殆ど感じられなかったのだ。

Spirits Of The Dead


”怖い”という感覚は国の文化によっても随分差があり、洋画ではドラキュラ以来、怖く感じる映画に出くわしていない。やはりこの映画も凡作の寄せ集めなのかなぁ、と思って観始めた第三話、これが想像を絶して強烈且つ的確に私の恐怖のツボを見事に突いてきたのである。しかもその圧倒的な恐怖は下の写真のマリーナ・ヤルー(Marina Yaru)という少女によって齎されたのである。

マリーナ・ヤルー※配役には”la bambina”(イタリア語で少女)としか記されていない。
marina yaru

第三話はイタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニによる『悪魔の首飾り』という日本タイトル。本来の原作名は『悪魔に首を賭けるな』だが、映画の原作名では物語の主人公の名前 “トビー・ダミット(Toby Dammit)”となっている。1965年にウィリアム・ワイラー監督の『コレクター』で見せた反社会性人格障害の誘拐犯役の演技でカンヌ国際映画祭 男優賞を受賞したテレンス・スタンプ(Terence Stamp)が主人公を演じる。巨匠フェリーニとは初めての顔合わせだが、この作品では、テレンス・スタンプ以外の誰も考えられないと云われるまでのハマリ役を演じることになるのである。

ウィリアム・ワイラー監督『コレクター』1965年
the collector

イギリスのシェークスピア俳優トピー・ダミット(テレンス・スタンプ)は「福音書の贖罪を西部劇に置き換えた」という一般の人には理解が出来ないような内容の映画出演と映画賞授賞式のためにローマに招かれ、この空港に降り立つのだが、「ローマに降りずにこのままどこかに行ってしまいたい」…。と呟いていた。

Histoires extra ordinaires marina yaru

トピーは既に落ち目の俳優であり、アルコールとドラッグの中毒状態であるが、授賞式で貰えるフェラーリだけを楽しみに渋々ローマへやってきている。しかも彼はいつも一人の少女の幻覚に苛まれている。手に白いボールを持ち白いワンピースを着たブロンドの幼い少女。一緒に遊んで欲しいと言わんばかりにトビーの幻覚の中に現れては彼を死の淵へと誘ってゆく。ローマの地にも現れた少女にトビーは、「もう二度と姿を現さないと約束したじゃないか。」と話しかけても笑みを浮かべて首を左右に振るだけ....。

toby dammit

イタリアの映画界(テレビ界)の面々にマトモな者は誰もいない。殆どグロテスクか偏執狂の滑稽な集団に映る。数人がトピーに話しかけてくるのだが、トピーの心の中にまで言葉が響かない。明るい光を嫌って避けるトビーにはどこか死相が漂っている。他方取り巻きの連中は、目映いスポットライトの中心に居るのだが、トビーには、まるで現実とは思えない薄っぺらな表情にしか映らない。

toby dammit2

トピーは、らりった状態で「私は偉大な俳優なんかじゃない。もう一年も仕事をしていない。酔って私は泣いているんだ。ここは明るすぎる」…と支離滅裂な挨拶の後、逃げ出すように会場を飛び出し、会場の外に置かれていた報酬のフェラーリに乗り込み、目的地もないままにローマの街を疾走していく。

    Ferrari330LMB Fantuzzi  ※左は当該映画の再現モデル   右は当該映画のシーン
Fantuzzi Golden Ferrari 330LMB 4381SA 1964

狂ったように暴走するトピーは行き止まりに出くわす。「橋が壊れてるから迂回しろ!」と 橋の下の掘っ立て小屋で生活する二人が声を掛ける。行く手の先を確認するトピーの前に手に白いボールを持ち白いワンピースを着たブロンドの幼い少女が又いつものように姿を現わし、いつものように笑みを浮かべている。果たしてこの直後に圧巻のラストに展開していくのだが、敢えて結論は記さないでおこう。

トミー・ダビットは手に白いボールを持ち白いワンピースを着たブロンドの幼い少女によって死の淵に引き寄せられていく...。
Toby Dammit

『予言』『リング0』の監督・鶴田法男氏はこの作品を「怪奇映画のバイブル」とまで言わしめており、実際、貞子のイメージもこの少女に通じるものを感じるが、私は今でもこの少女の齎す恐怖を凌駕するものに出会っていない。勿論、この映画の怖さが何年も抜けなかった想いから、出来るだけホラー映画を敬遠するようになったことも原因ではあるが....。

リングの貞子
SADAKO.gif

この頁では、最も恐ろしい写真は希望者のみ見れるよう(下記の色付きの文章をクリック)隠している。久しぶりにこれらの動画や画像に触れてみて、今なお背筋が寒くなるのである。実際エドガー・アラン・ポーの存命の時代には自動車などなく、舞台を現代に置き換えられており、悪魔役を少女としたのもフェリーニによる新たなアレンジによるものである。この短編映画は巨匠フェリーニにとって唯一のホラー作品なのだが、この作品をフェリーニの最高傑作と推賞する評論家も居る。だからこそ初めて観たときの恐怖感は効き目が何年経っても色褪せることがない。他の二名の監督の作品を寄せ付けず、確実にフェリーニの技能が原作に劣ることない映像作品に仕上げられているのである。おかげでこの二~三日は夢にまで出てくることもあったのだが、中途半端に見ないようにするより、ブログ記事に取り上げることで今まで以上にこの作品そのものを理解し、その怖さに対して敬服の念を抱くようにしようと考えたのである。

Toby Dammit

手に白いボールを持ち白いワンピースを着たブロンドの幼い少女は、フェリーニの映画の殆どの音楽を手掛けたニーノ・ロータ(Nino Rota)の独特のピアノの旋律と共に姿を現してただ微笑むだけ...。まるでこの世のものとは思えないほど美しくもあり、一方で、見方によっては老婆のような怖ろしい顔にも見える。本編では上記のスチール写真とはまったく別の人にしか思えないように映っている。画面の端からこちらを睨みつける視線に目が離せなくなり、今まで他では味わったことがない恐怖を感じて何度観ても背筋がゾ~ッ”とする。目は白人らしい薄い色の瞳なのだが、肌の色が真っ白なので、日本的なイメージにも映る。もちろんDVDも販売されているが入手は困難だとのこと。YouTubeをはじめ、動画サイトでも鑑賞することはできるが、恐怖感を確認したい人は、こちらをクリックしてみて頂きたい。尚、心臓の弱い方はご遠慮頂き度く。もしかしたら、この物語の主人公と同様に、私自身もこの少女の美しさと怖さに少しずつ引き寄せられているのかも知れない。

MOTO’s Museumのご案内(別館編)

Edit Category 特撮
11月3日文化の日に大阪で元部下の女性の結婚式があり、余興としてギターを弾きながら歌って欲しいとのリクエストがあり、先々週の週末はその練習と準備等に集中する為ブログ更新を控えた。結婚式及び余興の方も無事?終え、この週末こそブログネタを求めて外出するぞ、と意気込んでいたが、翌4日の朝”ぎっくり腰”になり、土日は家の中で悶々と過ごすはめになった。

月曜日にも痛みが取れなかったので専門医に診てもらうと”ヘルニア”との診断。嫁さんからは、「何時間もPCの前に座ってることが影響したんじゃない?」と云われ、そうかも知れん、と少し反省している。
来週には韓国出張もあり、万全の状態にしたいことと併せ、来週末はきっと出張報告レポート作成等に追われ、又々ブログ更新が滞りそうなので、前回の記事の続編の”インドア”記事で更新することにした。

前回は、MOTO’s Museum本館(自称)を案内したが、今回紹介する別館が本館と大きく異なるのは、その展示物の殆どがチープな食玩で成り立っていることである。そのため嫁さんからは、”展示するに値しない”と思われており、ミュージアムなどと呼ぼうものなら冷笑を浴びてしまうのであるが、私にとっては、”お気に入り”を凝縮して展示した紛れもないミュージアムなのである。

では、MOTO’s Museum別館(自称)を案内していこう!

(交差法)
ミュージアムB①(交差法)
(平行法)
ミュージアムB①(平行法)

写真を見るとごく普通のキャビネットなのだが、手前が我家の食卓テーブルで手前の椅子が私の専用席なのである。キャビネットの中には、洋酒や焼酎等を入れており、この席からテレビを観たり、好きなお酒を取り出したりしながら、展示物を眺めることもできるようにしている。

(交差法)
ミュージアムB②(交差法)
(平行法)
ミュージアムB②(平行法)

(交差法)
ミュージアムB③(交差法)
(平行法)
ミュージアムB③(平行法)

写真のように飛行機と艦船模型を所狭しと並べており、ガラス天板の上にも洋上模型を展示している。飛行機はウイングクラブシリーズをメインに1/144スケールの第二次世界大戦時の模型に限定している。艦船模型は、フルタの世界の艦船シリーズをメインにスケールも統一されてなく、現代の米国空母や海上自衛隊の模型などもある。

海底軍艦 映画ポスター(左) / 小松崎茂の原画イラスト(右)
海底軍艦 映画ポスター 海底軍艦 小松崎茂イラスト


架空の艦船として特撮映画の『海底軍艦』(1963年東宝作品)の轟天号がある。空想科学イラストやプラモデルの箱絵などで我々世代には著名なイラストレーターである小松崎茂氏のデザインによるものである。※下記写真の右端に写っている突先にドリルの付いた艦船

(交差法)
ミュージアムB④(交差法)
(平行法)
ミュージアムB④(平行法)

これらの小さな模型は安価ながら各々よくできており、狭いスペースで何種類もの模型を堪能できる。各々の模型は脆くて壊れやすいのだが、過去三度の引越しで所々修繕しながらも大事に展示してきたモノなのである。ガラス天板の洋上模型などは、電話機も傍にあり、嫁さんも拭き掃除をする為に位置や方向が変わっていることがあるが、都度並べ直すたびに嫁さんからは、「ジャマやから、何とかならないの?」と云われてしまう。そのたびに”何とかなるものか!食卓からの眺めはこの位置がベストなんや!見ろ、連合艦隊の勇姿を”と心の中で叫んでいる。

(交差法)
ミュージアムB⑤(交差法)
(平行法)
ミュージアムB⑤(平行法)

一番上の写真では、椅子の背もたれに隠れて見えないが、洋酒や焼酎等を入れているキャビネットの中の一角にも上の写真のように楽器のミニチュア模型を展示している。新婚時代のバレンタインデーに嫁さんに貰い大事に保管していたバーボンのボトルを組み込んだドラムセットのミニチュアを背景にして、ギターのミニチュアを並べて展示しているものである。私自身、高校時代にR&Bバンドでギターをしていたこともあり、この種の模型にはまた別の魅力を感じてしまう。出来栄えもなかなか良いのだが、バックのドラムセットとの微妙なスケール差がなんとも惜しいのである。云わなければ殆ど気付かないと思うが・・・・。

(交差法)
和噴水(交差法)
(平行法)
和噴水(平行法)

別館のキャビネットと対比する食卓カウンター側のコーナーに間接照明を兼ねたモニュメントとして和噴水を置いている。現物は1,000円の安物なのだが、付属された柄杓を置いた感じが気に入り、更に周囲にスケールを無視しながらも垣根で囲み、灯篭や狸の置物のミニチュアを置いてみると、和の雰囲気が何とも盛り上がってくる。同じ説明を何度してみても家族は無言で首を傾げるだけだが・・・・。

(交差法)
昭和ヒーロー①(交差法)
(平行法)
昭和ヒーロー①(平行法)

最後に最も古くにミニチュア展示をスタートした旧館(自称)を紹介する。前回記事の本館(自称)の右横に現在ブログ記事を打ち込んでいるPCが置いてあり、その右隣に位置するフィギュア専用キャビネットがこの旧館である。別名”昭和ヒーロー館”とでも云おうか・・・・。
後部からの姿も見えるよう奥面が鏡になっているため、フラッシュを使用しない独特の色調での写真に仕上がり、かなり判り辛いのが非常に残念である。

まだ息子が幼稚園前の幼い頃、私が子供の頃の怪獣やウルトラマンのビデオや本を買っていつも息子に見せていたのだが、その頃バンダイから発売された食玩フィギュアの出来栄えが、当時流行っていた”ガシャポン”の造型を遥かに凌ぐものだったのでついつい購入したものである。シリーズの目玉は当時放映されていたティガやダイナなどのモデルだが、新しいヒーローは息子に与え、昭和のヒーローのみ自分なりにディティールアップして飾って残しておくことにしたことがそもそも私の展示の始まりである。

(交差法)
昭和ヒーロー②(交差法)
(平行法)
昭和ヒーロー②(平行法)

まず上から二段は歴代ゴジラを展示。上段右から、84ゴジ、下段右から、平成ゴジ・米ゴジ・ミレゴジ・白目ゴジとなっており、間にモスラ幼虫と66式メーサー殺獣光戦車を展示。厳密に云えばゴジラの展示物は平成以降のモデルが半数ある故に”昭和ヒーロー館”には当てはまらない。

キングコング対ゴジラ(1962年上映)の通称キンゴジ(左) / モスラ対ゴジラ(1964年上映)の通称モスゴジ(右)
キンゴジ モスゴジ

初代(上左)・キンゴジ(上中)・モスゴジ(上右)・平成(ビオ)ゴジ(下左)・ミレゴジ(下中)・白目ゴジ(下右)
ゴジラ遍歴



(交差法)
昭和ヒーロー③(交差法)
(平行法)
昭和ヒーロー③(平行法)

三段目は円谷プロの昭和ヒーロー展示。初代ウルトラマンのA・B・Cタイプ、ハヤタ隊員、ジェットビートル、科学特捜隊基地、ウルトラセブンのエメリューム光線ポーズ、アイスラッガーを外した姿、アンヌ隊員、ポインター号、ホーク1号、帰ってきたウルトラマン等々が展示されている。私が子供の頃に夢中になったのはここまでかな。以降のウルトラシリーズには殆ど興味が薄れてしまうことになる。云わば帰ってきたウルトラマンまでがウルトラヒーローの境界線なのかも知れない。

ウルトラマン(1964~1965年放映) / ウルトラセブン(1967~1968年放映) / 帰ってきたウルトラマン(1971~1972年放映)
ウルトラマン変身 ウルトラセブン変身 ウルトラマンジャック変身
ウルトラマン スペシウム光線 ウルトラセブン アイスラッガー ウルトラマンジャック ウルトラブレスレッド


四段目は仮面ライダー旧1号、旧2号、新1号、宇宙戦艦ヤマト、サンダーバード2号、ガンダム、量産ザク、シャアザク等を展示。世代的にはガンダムよりは断然マジンガーZなのだが、残念ながらバンダイシリーズでの販売は無かったと思う。

仮面ライダー(1971~1973年放映)
仮面ライダー 仮面ライダー1号 仮面ライダー2号 
仮面ライダー1号2号


サンダーバード(1967~1968年日本放映) / 宇宙戦艦ヤマト(1974~1975年放映) / 機動戦士ガンダム(1979~1980年放映)
サンダーバード2号 宇宙戦艦ヤマト 機動戦士ガンダム


この旧館は見ての通り、もう殆ど展示する余地が無く、並べ方を間違えると全てを収納できないほど飽和状態にある。逆に言えば、もうこれ以上は増やしてならないモノなのであり、自身の少年時代のノスタルジックに浸るのみの展示物なのである。

先日、数寄屋橋にある店で呑んでいるところに、偶然、帰ってきたウルトラマンに変身する郷隊員役の団次郎(現在:団時朗)氏が現れ、常連らしく店の方から”団ちゃん”と呼ばれていた。髪の毛も白くなり、髭も生やしていたが、店の方曰く紛れもない本人とのこと。私の最後のウルトラヒーローに唐突に出くわすことになったのだが、あくまでプライベートな時間に喋りかけたり、はしゃいだりすることは慎むべきであり、悩んだ挙句、本人の席の真正面3メートル程度のカラオケステージ(定位置)で勇気を出して”帰ってきたウルトラマン”を唄ってみた。団次郎氏はうつむいたままで、反応することも顔をあげることもなかったが、団次郎氏の連れの人にはニッコリ微笑んで貰えた。きっと何度も同じような経験をしているのだろう。

MATの郷秀樹隊員役の団次郎(左)と現在の団時朗(右)
団次朗


帰り際に店の方から「本人は喜んでましたよ!」と云われ、少し安堵したものの店の方の気遣いかも知れないし、やはり余計なことをすべきでなかったのかも知れない、と少々悔やんでしまった。何れにせよ、少年の頃に観た私の最後のウルトラヒーローである”帰ってきたウルトラマン”の主人公は、年齢を重ねてもカッコいい男性を維持していたことが何より嬉しかった。

なぜ、恐竜のジオラマを・・・・・?!

Edit Category 特撮
初めてのアクアテラリウムへの挑戦は恐竜のフィギュアを用いてジオラマ風にした。それほど恐竜が好きなのか?とあらためて訊かれれば、結構好きな方だが、決して詳しい方ではなく、恐竜博士の小学生の方がきっと詳しいのだろうと思う。ではなぜ恐竜のジオラマを・・・・・?
それは私が無類の怪獣好きであることが大きく影響しているのである。

アクアテラリウム(交差法)
アクアテラリウム11.01.01①(交差法)
アクアテラリウム(平行法)
アクアテラリウム11.01.01①(平行法)

恐竜の存在は幼い頃から知っていた。でもそれは今から思えば随分と間違ったイメージのものだった。幼い頃テレビで見た映画「地底探検」(原題 Journey to the Center of the Earth 1959年 アメリカ作品)のラスト近くで”恐竜らしき”ものが登場する場面があり、ドキドキしながら見た記憶がある。劇中登場する恐竜は、トカゲに背びれやトゲをつけたいわゆる「トカゲ特撮」が使われていたが、本物の恐竜のようであった。そしてその後の「恐竜100万年」などの作品を通じて恐竜に対するイメージが出来上がりつつあったのだと思う。

地底探検
地底探検 JOURNEY TO THE CENTER OF THE EARTH

恐竜100万年
恐竜100万年 1million.gif


恐竜マニアに進むべき興味には目覚めていたのだが、その方向性を明らかに覆す強烈な二本の映画に出会うことになる。一本は私が生まれて初めて映画館で見た怪獣映画「キングコングの逆襲」(1967年 東宝作品)である。キングコングの他にロボットのメカニコングや肉食恐竜型のゴロザウルスが登場し、天本英世が扮するドクター・フーの不気味な雰囲気が印象的な作品である。当時4歳の私はテレビでは見たこともない迫力に圧倒された(筈だ)。メカニコングが東京タワーから落下して万事休すのだが、東京タワーの大きさにも圧倒された(筈だ)。

キングコングの逆襲
キングコングの逆襲

因みにこのときの同時上映は「長篇怪獣映画ウルトラマン」であり、このとき初めてカラーで動くウルトラマンを観ることになる。レッドキングの登場する多々良島のエピソードとウルトラマン唯一の前後編のゴモラのエピソードを編集した映画だったが、大きなスクリーンに繰り広げられる映像には圧倒された(筈だ)。

長篇怪獣映画ウルトラマン
長篇怪獣映画ウルトラマン

二本目は1962年 東宝作品のリバイバル上映の「キングコング対ゴジラ」(1970年 再上映)である。当時、小学1年生の私は以前の「キングコングの逆襲」のときと違って、ある程度あらすじを理解できながら観賞していたし、既にテレビでは特撮番組をよく見ていたので初めて堪能できた怪獣映画となったのかも知れない。怪獣映画としては珍しく当時の東宝の喜劇映画のような脚本で軽快なテンポで進行していくのだが、怪獣に追われる恐怖感や少しずつ東京に迫ってくる緊迫感、伊福部昭が作曲したファロ島原住民の不気味な音楽、重量級の怪獣ファイトなど、当時の私には強烈なインパクトを与えた作品になったのである。今でもこの作品が怪獣映画の最高峰の座が揺らぐことはない。

キングコング対ゴジラ
キングコング対ゴジラ 

それ以来、私は怪獣の虜になってしまった。当時は怪獣第二次ブームと呼ばれる頃で試行錯誤であった第一次ブームの作品に陶酔したファンの要望により、再びテレビ・映画で怪獣作品が頻出されていた頃である。東宝では「東宝チャンピオンまつり」と銘打って夏休み・冬休みに怪獣映画と人気テレビ番組を組み込み、「東映 まんがまつり」としのぎを削っていた頃である。

東宝シネマスコープのクレジット
東宝シネマスコープ

悲しいかな、既に当時の日本映画は斜陽の時期であり、低予算企画で低年齢層をターゲットした作品が頻出していた頃だった。当時の私は「東宝チャンピオンまつり」で新作とリバイバル作品を製作順序と無関係に観ていたことになるが、作品のクォリティーは子供も私からも優劣がハッキリしていたものである。それから数年して小学校を卒業する頃にはウルトラマンシリーズも怪獣映画も作られなくなり、私の怪獣への熱中も次第に冷めていった。まるで自分の成長に合わせたように世の中がそういう風潮に流れていた。

東宝チャンピオンまつりのパンフレットの数々
東宝チャンピオンまつり

その後、昔を懐かしむように、キングコングもゴジラもウルトラマンの新シリーズも何度も復活し、そのたびに怪獣に夢中だった頃を想い出していた。結婚して子供が出来てからは、子供と一緒にテレビや映画館で撮影技術の進歩による新しい映像で充分に楽しむこともできた。

その中で気がついたのは、最初の二作品「キングコングの逆襲」「キングコング対ゴジラ」での猿人型VS恐竜型のプロレス的なバトルがきっと私の中で一番好きなパターンであることに気がついた。その意味ではウルトラマンシリーズも人型宇宙人VS恐竜型怪獣のバトルの面白さが原型なのだろうと思う。異色作では再上映で観た「フランケンシュタイン対地底怪獣」(1965年 東宝作品)もこの部類になるのだろう。この映画も怪獣映画の歴史に名を刻む最高傑作なのである。

フランケンシュタイン対地底怪獣
フランケンシュタイン対地底怪獣

やはり、もっとも見たいのは、口から火を吐いたり、何でもありの光線を浴びせる闘いより、力と力のぶつかりあいこそがプロレス的バトルの醍醐味であろう。実際「キングコング対ゴジラ」の場合、人間が凶暴な熊と闘うより厳しい対決になるのである。キングコングといい、フランケンシュタインといい、ものすごく無謀であり、勇敢であり、強いということになる。

キングコング対ゴジラ   フランケンシュタイン対地底怪獣

'76年のキングコングは制作費ばかりが話題になった駄作であったが、'05年のキングコングはCGによるリアル感だけでなく、'33年の最初のキングコングと同じく恐竜との闘いを復活させ、コングとT-REXのパワフルな闘いが見事に描かれている。このコングもものすごく無謀であり、勇敢であり、強いのだろう。

歴代キングコング(1933年版 ※左)/(1976年版 ※中)/(2005年版 ※右)
kingkonghistry.gif

KING KONG(1976年)ポスター
キングコング1976

KING KONG(2005年)ポスター
KingKong Poster


キングコング作品ごとの闘い場面
キングコングの闘い

(交差法)
キングコング(交差法)
(平行法)
キングコング(平行法)

一方で幼い頃からの恐竜のイメージは'93年の「ジュラシック・パーク」を境にガラリと変ってしまった。それまでのイメージからは想像できないような動きや身のこなし方、何よりも恐竜は爬虫類ではなく、鳥類の祖先に近いという説が衝撃的であった。その意味ではジュラシック・パークは従来の認識を一旦整理する上で欠かせない作品であった。'91年の「ゴジラVSキングギドラ」に登場するゴジラザウルスは今から見れば幼い頃の恐竜想像図とあまり変らない。新しい学説が発表されるたびに想像図が変化していく恐竜と怪獣との一番の違いは、恐竜は実際に存在したということであり、その神秘的な部分が魅力となっているのだろう。

Jurassic Park(1993年 ※左) / The Lost World : Jurassic Park(1997年 ※右)
「ジェラシックパーク」   Lost World


以前のT-REX想像図とゴジラザウルス
T-REXの想像図とゴジラザウルス

こうして元々怪獣が大好きだった私は恐竜にも自然に必然的に興味を持つようになっていった。本来、恐竜を参考にして誕生したのが怪獣なのだからその順序は逆なのだろうが、怪獣には幼い頃の心を掴んだ少年時代の郷愁が蘇ってくる。まさに「三つ子の魂百まで」の如く。いつの日かCGによるリアルな「キングコング対ゴジラ」をリバイバルして欲しい。大きさの矛盾は永遠の課題ではあるが・・・・・。

GODZILLAとKINGKONGの大きさ比
ゴジラとキングコングの大きさ比較
 
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広島県出身、東京⇔大阪間の転勤を繰り返し、現在大阪在住。広島カープ・球場模型・艦船模型が好きなオッサンだが、アクアテラリウムの名人に出会ってから魅力にはまった。以前から興味のあった3Dカメラを購入し、立体的に(あくまで私的に)アクアテラリウムへのチャレンジを記録に残していくのであった。


 
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